中学校教師 #58 中学校「テスト返却」の授業から考察する
令和5年の4月から中学校で勤務しています。
いずれは小学校に戻ることを考え、この経験を記録に残そうと思います。
異動の経緯や考えは下記参照
1学期の中間テストが行われました。
1年生にとっては、中学校生活初めての定期テスト
3年生にとっては、成績や進路に影響のある定期テスト
それぞれの重みも違えば、生徒の表れも異なります。
さて、テスト後の生徒の姿や学校の様子が気になったので記事にまとめます。
生徒の反応
テスト後、「テスト終わったぁーーーーー!」というのが生徒の正直な感想。
わかります。
私が学生の頃も同じでした。
しかし、ここからが始まりでは?とも思います。
できた実感がある生徒も
うまくいかなかった生徒も
テストの次の授業でだらだら学習しているようでは意味がありません。
テスト後の授業でも真剣に学ぶ生徒を認め、価値づけることができるような教師でありたいと思いました。
テスト返却の授業を参観して
①机上
机上は問題用紙と赤ペンのみ。
後から修正されたら意味がありません。
これは小学校でも同じように指導しているはず。
うっかりしないようにしたい。
②正答
数学担当の私は、正答を作成して配付します。
生徒の答案用紙を配付する前に正答を配付します。
その際、1問ずつ解説することはせず、特に気になった問題だけ解説をします。
・正答率が低かったもの
・主な誤答
生徒の解答用紙を配付すると、生徒はそちらにばかり集中してしまうので、先に正答です。
なお、正答を配付しない先生もいるかと思います。
それも考え方次第ですね。
③テストの反省・振り返り用紙
教科によっては別紙で反省用紙を配付して、記述させることもあるようです。評価に使うとか使わないとか…。私自身、振り返りはとても大切だと思いますが、定期テストでは提出を求めません。
むしろ、定期テスト後に振り返り用紙を提出させる先生、日々の振り返りも回収していますか?
そして、日々の振り返りも評価していますか?
テストの日も課題を回収し、テストが終わっても課題を配付する。
そりゃ、質が落ちても仕方ない。
考えものです。
テスト返却+何を語るか
2学年、4クラスでテスト返却をしました。
そこで語ったことをまとめます。
・テスト後に、友達と点数を教え合うほど無駄なことはない。
・自分のテストに向き合おう。
・点数を取れた問題、なぜできたか言語化できる?
・偶然か、それとも学習したからできたのか?
・学習してできたのだとすると、授業では何をがんばった?家庭学習では?
・間違えた問題の原因は何?
・時間がなかったか、問題を読んでも分からないか、分かっても解けないのか、解けたけど凡ミスしたか、どうだった?
・間違えた原因はどのような学習をすると改善する?
・テストが返されて、「おかえり」って気持ちで受け取りたいよね。
・本気でテストに取り組んだなら、そこ(答案用紙)には自分が映っているはず。だから、しっかり受け入れよう。
・へこたれない!切り替えて次!社会で仕事をする上でもこれが重要。
・正答を書き写すだけで意味があるの?
・なぜ正解できたか、間違えたか、言語化してメモを残そう。
・いつでも見ることができるようなところにメモを残そう。
・そして、次のテストに向けて学習を始めよう。
日々の授業は小サイクル。
授業の課題→取り組む→より良い解決方法→振り返り・分析→練習
単元の学びは中サイクル
単元の目標→1時間ずつの授業と振り返り→単元テストで定着を確認・分析→練習
定期テストは大サイクル
テスト範囲を見て計画→学習→(テスト返却)振り返り・分析→次のテストに向けて
これらのサイクルの回転数を上げることが重要です。
そして、生きるってことは、これよりさらに大きなサイクルを回すということ。
だから、日々小さいものから大きいものまで、自分でサイクルを回すことができる人になってほしい。
そんな思いを込めて、本気で語ったのがテスト後の授業です。
きっと、成長できる。
生徒たちを信じています。
来週はいよいよ修学旅行
無事に帰ってくるまで、心配でたまりません。
生きている心地がしないかも…
とにかく無事を祈りたい。
【「えがお」を大切に 焦らず、誠実に、前向きに】