通信表の所見作成・点検でイライラしたくない
小学校で学年主任を務めていた頃を思い出しました。
当時、1学年2学級でした。
通信表の作成、管理職への提出をするにあたり、隣のクラスの担任と所見の点検をする必要がありました。
自分の学級の所見作成だけでなく、隣の学級の点検も行う必要があります。
そこで、当時私が意識していたことを振り返ってみます。
★所見の書き方について管理職と確認
年度当初に提案がされていれば良いのですが、場合によってはその提案があやふやなことがあるので、管理職に確認します。具体的には、文の数、文字数、書き出し、内容についてです。過去に作成した所見を例として提示すると確認はスムーズになります。
また、ここで確認が取れたことは他の学年の主任にも伝えるようにしました。
★所見のテンプレートを学年に示す
管理職に確認した所見の書き方を参考に、自分で所見を作成します。それを例として、テンプレートを示すようにしました。これで学年として大きく表現がずれることはありません。また、隣のクラスの担任の先生も書き方の例を手に入れることで所見作成がスムーズに進むことが考えられます。
ここで意識したのは、時期です。テンプレートを示してから所見を作成してもらうことになるので、早めに例を示すようにしました。また、1人や2人分だけでなく自分の学級の全ての児童について所見を書いた状態で例として示すこともありました。多様な表現を示すことで、参考になれば良いと考えていました。
★所見の例は「学校から」「総合」「道徳」を示す
小学校中学年から中学校まで、この3つの所見を作成する必要がある場合があります。それぞれについて、先ほどの流れで確認したり、例を示したりしました。小学校中学年の場合、外国語活動においても文章での所見を残す必要があるので大変です…
★点検時、ふわっとした直しをしない
・ここの部分の表現がわかりづらい
・ここをもっと詳しく
このような抽象的な回答をしたところで、うまくいくはずがありません。その方が所見を直し、また点検をする際には「いや、そういうことじゃないんだけどな」と思うことでしょう。
だからこそ、具体的に示すようにします。「私ならこのように表現する」と自分なりの所見の書き方を参考に直しを入れることがあります。また、「この部分について教えて」と会話をしながら担任としての思いを引き出し、「それなら、このように書くとわかりやすい」と指導することもありました。
以上のことは、学年主任ではなかった頃の若手時代の思い出から、実行するようにしたことです。若手の頃は、「どうやって所見を書こうか」「どのように表現すれば良いのかな」「え?結局どのように直せば良いの?」と悩むことばかりでした。学期末や年度末の忙しい時に、こんなことでイライラしていた自分にタイキックをしたいくらいです。
所見に関するストレスを減らし、笑顔で学期末や年度末を迎えることができるようにしたいものです。
さて、学年主任から指導された道徳の所見は、明日直すことにしよう。