非日常のイベントがチームに与える影響ー楽天イーグルス観戦招待ー
仙台宮城野ロータリークラブ様から法人の利用者様、保護者様、職員を招待いただき、9/14の東北楽天イーグルスと北海道日本ハムファイターズの野球の試合を観戦してきました。当日は午前中から雨天となりましたが、試合時間になると、時たまパラパラと小雨を感じる程度で最後まで天気が持ちこたえました。前後の日が大雨だったことを考えると暑くもなく幸運に恵まれた日でした。試合は両チームともに激しい打ち合いにあり、9回裏まで緊張感のある試合でしたが楽天イーグルスが7ー5で勝利し、スタンドは歓喜に包まれました!
非日常のイベントを行う意義
当法人には就労継続支援や生活介護など多くの事業所がありますが、日常は事業所内で製造、接客、創作活動などある程度慣れている活動を行い、他の事業所の仲間と同じ場所に集まり応援できることには大きな意味があります。以下3つのポイントに整理しました。
第一に、日常とは異なる顔を見られる/見せられることです。例えば、就労継続支援の事業所では、普段は利用者様は緊張感のある場で懸命に仕事をし、職員は仕事を通じて技能と達成感を得られるように支援しています。一方、非日常のスポーツ観戦などでは、いつもと異なるリラックスした雰囲気でおしゃべりや飲食を楽しむこと、大声で応援することもできます。
第二に、日常にはあまり接点のない仲間と知り合えることです。利用者様も職員も普段は事業所ごとに活動をしており、他事業所のメンバーと顔を合わせる機会は多くありません。一方、このようなイベントの際には仲間同士が顔を合わせることでお互いを知り合うきっかけになり、職員同士の連携もより円滑になります。
第三に、非日常な体験を共有することで事業所内や法人全体の一体感に繋がります。日常での仕事は分業が多く、大人数で同じ景色を見て会話をするような機会は多くありません。一方、「あの時の試合こうだったよね!」というように同じ空気を感じること機会は記憶にも残り、チームの一体感を醸成していくことにも役立ちます。
このように非日常のイベントにはチームに影響を与える様々な効能があります。今回は野球観戦というテーマでしたが、仙萩の杜では昨年度から余暇活動(レクリエーション)を企画するプロジェクトチームを立ち上げ、活動のバリエーションを増やしてきました。利用者様の中にはワイワイと賑やかな活動が得意な方もいれば、落ち着いてじっくり自分のペースで活動するのが好きな方もいます。利用者様の声を集め、余暇活動のラインナップを増やした結果、活動への参加者も増えてきました。
地域社会とのつながりを強めていく意義
最後に、今回の楽天イーグルスの試合観戦は仙台宮城野ロータリークラブ様のご厚意により実現しました。同会には多くの地域の様々な組織で経営に携わっている委員の方が参加しています。ご招待はもちろん感謝し尽くせないほど有難いことですが、もうひとつ、多くの方に利用者様の日々の活動を知っていただく貴重な機会になったことも強調したい点です。
試合観戦に先立ち8月8日のロータリー例会にゲストとしてお招きいただき卓話をさせていただきました。社会福祉の中でも障がい者福祉は(高齢や児童と異なり)身近に障がいのある方がいなければ接する機会が少ないため、イメージが湧きづらい分野です。委員の皆様は地域社会をリードし、組織の経営を担い障がい者雇用に取り組むことがある方々でもあります。私は卓話の中で、障がい者福祉の現状課題や最近の地域連携の取り組みなどを含めて事例紹介などを行いました。(詳細は、同会会報に掲載*)
今回のイベントをきっかけに地域社会との新しい関係を生み出し、地域で福祉を支えていける環境づくりにも力を尽くしていきたいと考えています。
*仙台宮城野ロータリークラブ会報(2024年8月29日)http://www.miyaginorc.jp/pdf/syuuhou/smwr24-25/smwr24-25_8.29.pdf
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