バンドネオン 小松亮太の気概に触れた
昨日(10月6日)、北千住のシアター1010にて『小松亮太 プレミアライブ with クミコ 蛇腹楽器の祭典』と題されたライブを鑑賞。
副題に「旅する音楽 アルゼンチンタンゴ・シャンソンの世界」とある通り
アルゼンチンをはじめ、フランスに、ドイツ、日本、ウクライナ、ロシア、ブルガリア、マダガスカルと様々な国の個性豊かな音楽を、バンドネオン、鍵盤式アコーディオン、ボタン式アコーディオン、ギター、4人の奏者達(とクミコさん)の様々な組み合わせで聴かせてくれました。
演奏のみならず軽妙なトークも冴えわたっていて、ランバダのパクリ騒動の顛末とか、バンドネオンはもともとドイツでマーチやポルカを演奏する楽器だったとか、バンドネオンは横顔が真四角でアコーディオンは縦長、等々、初めて知る話が多く、とても面白かったです。
さらにサービスと言うか遊びと言うか、蛇腹楽器の3人が日頃演奏している楽器とは違う蛇腹楽器に各々挑戦した『贈る言葉』は、その悪戦苦闘ぶりに思わず笑いがもれた程。なかなか面白いアクセントになっていたかも⁉
一方、締めのタンゴの王道2曲はキレッキレで拍手喝采でした♪
ゲストのクミコさんは流石の美声で貫禄十分。アンコールの『愛の賛歌』は馴染みのある岩谷時子さんの訳詩だったのもあってか、ゆったり身を委ねて聴くことができ、大竹しのぶさんとは全く違う味わいを楽しみました。
楽しく耳福の、充実したライブに満足、満足。小松亮太さんの演奏活動が、今、とても充実しているということ、バンドネオン奏者としての彼の気概がよく伝わってきました。
さて、この日の美味しいものは…
会場が入っているマルイから程近い「ビストロ2538」にてランチ。
メインの「和牛すね肉の赤ワイン煮」はフォークだけでほろほろと崩れる程柔らかくてコクも豊か。添えられたマッシュポテトでソースを綺麗に拭って美味しくいただきました。