オウム脳🟰言い訳。
「ごめん、お風呂入ってた」
−−−−−仮眠時間1時間多く取ってきちゃった先輩の記憶。お風呂に浸かる夢を見たのかな。気持ちいいよね。
「LINE返信しなくてごめんね、ご飯食べてた」
−−−−−−3日間食べてたのか。衣食住で、ご飯って最重要項目だよね!
「大丈夫です、指は10本ありますから」
−−−−−−指先で酸素濃度を測る機械で低値が出た時の新人ナース。指を変えても、呼吸状態悪いと思うけど、チャレンジって大事✴︎
「えっ、それ独り言ですよね?」
−−−−−−−−いや、朝の朝礼で言ってたやーつ。それなら私も聞こえなかったということで、仕事一個減らします✴︎
「北海道が私を出してくれなかったんです」 −−−−−−飛行機飛ばなかったの言い換え!モテるなぁ。
「豆の一人と喧嘩中だから無理」
−−−−−−納豆が食べられない子供の言い訳。喧嘩してるこ、だーれだ。
変な言い訳の記憶。
私は、言い訳を聞くのが結構好きだ。
人が一生懸命取り繕うとする姿が滑稽で好きだ。
もちろん、仕事を押し付けられる場面では、何も聞こえないフリを専ら行うが、言い訳特有の「でも、だって」を取り払えば、大抵は可愛くチャーミングな物に変わる。
私は、アンミカさんのように、全てをポジティブシンキングには持っていく努力をしていたが、「白って200色あんねん」概念が通用しない場合もある。
そんな言い訳に出会う時は、一通り、遮らず、全部聞くことにしている。
それから、同じ事を繰り返し、相手の耳に戻す。
「オウム返し」である。
私は敢えて、一言一句そのまま返すようにしているのだ。
あなたは、今、こう言いましたよ?
同じ事を言われてどう感じますか?
をそのまま問いかけるのだ。割と効果的である。話しながら、自分の矛盾を相手に反芻してもらう戦法だ。
仕事中の場面である。
「主任会で、業務を振り分けることになりました。あなたは、仕事が早いから、人より少し多い業務量をお願いすることになりました」
「私は仕事が早いから業務量を振り分けられた、人よりも多く…」呟きながら、何かおかしいことに気付く。
「よろしくね!」
主任は足早に消えていく。
オウム返しは、素早い立ち去りには、効果的ではない事を、理解する。
「人の種類と技量には100種類以上あんねん」アンミカを模して、もう一度反芻してみる。
オウムの脳はSpMが他の鳥類に比べはるかに大きく発達した「鳥らしくない」脳であるらしい。複雑な行動や、実行を行うことができるSpMは、ニワトリなどに比較して2~5倍も大きいという。ならば、人間の脳は…
オウムは、悪意を持つ人間には敵わない。
弱肉強食の世界は小さな職場にも、起こり得る自然の摂理なのだ。
私は、全然腑に落ちない。