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琵琶湖を見渡す長命寺の魅力と歴史を巡る旅

滋賀県の近江八幡市に寄った時に、とても印象に残った寺院を見つけました。日本文化の伝統を感じる建物の数々はこの地ならではの魅力を感じます。
今回はその長命寺を巡りつつ歴史についても調べてみたので良かったら一緒に見ていってくださいね。


琵琶湖を見下ろす山腹に位置し808段の石段を登った先に美しいお寺が見えてきます

長命寺は、滋賀県近江八幡市に位置する天台宗系の寺院で、西国三十三所観音霊場の第31番札所です。
この寺院は「延命長寿」の御利益があるとされ、古くから多くの参拝者を集めています。

三重塔から見下ろす風景が個人的には大好き

その歴史は、推古天皇27年(619年)に聖徳太子が開基したと伝えられています。
寺名の由来は、3世紀後半から4世紀初頭の景行天皇の時代に、武内宿禰が長寿を祈願して柳の木に刻んだ文字に由来していると言われています。


ここが好きになった最大の理由である三重塔

現在の本堂や三重塔などの建造物は、室町時代から江戸時代にかけて再建されたもので、多くが国指定の重要文化財となっています。

特に、千手観音、十一面観音、聖観音の三尊を祀る本堂は、非常に美しい構造を持ち、訪れる人々に深い印象を与えます。


ここも雰囲気が良くて好きな建物です

もう少しここの長い歴史を掘り下げてみます

中世に入ると、長命寺は比叡山延暦寺の別院としての地位を確立し、守護六角氏の崇敬を受けるなどして繁栄しました。
しかし、1516年に六角高頼と伊庭貞隆との対立による兵火で伽藍が焼失し、大きな打撃を受けます。
その後、室町時代から江戸時代初期にかけて再建が進められ、現在の建造物はその頃のものです。

ここの本堂はかなり立派で迫力があります

江戸時代には、近江守護佐々木氏の支援を受けて、さらに寺院の整備が進められました。

特に、元禄時代には多くの子院が存在し、隆盛を極めましたが、その後の歴史の中で縮小し、現在では真静院、妙覚院、穀屋寺の3つの子院のみが残っています

木々の向こうに見えるのは琵琶湖です。

1951年(昭和26年)には、長命寺が所在する長命寺山の地域が近江八幡市に編入され、地域の文化財としての保護が進められました。

山の中腹にこの建物が建てられているのは信仰の厚さを感じます

2015年には、琵琶湖とその水辺景観の一部として「日本遺産」に認定され、観光地としての重要性も高まっています。

長命寺は山の中腹にあるんですが、かなり急な坂を登る必要があります。
とても歴史を感じる建物が建てられていて
これだけの建物がかなり昔に建てられていることを考えたら信仰の深さを感じてすごく感銘を受けました。

琵琶湖を望む風景も美しく、歴史や信仰だけでなく建築を楽しむ意味でも訪れるに値する場所です。良かったら訪れてみてくださいね。

交通アクセス

長命寺へのアクセスは以下の通りです。

車でのアクセス: 名神高速道路の竜王ICから約30分で到着します。長命寺の駐車場は50台収容可能で、山の中腹にある駐車場から本堂までは5~6分程度の階段を登ります。808段の石段を全て登りたい場合は、湖岸から徒歩で約20~25分です。

公共交通機関でのアクセス: 公共交通機関でのアクセスも可能ですが、最寄りのバス停からは少し距離がありますので、バスと


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