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不器用な人へ

本当のことは言えない
言い方を知らない
伝わらない
伝えられない

ほんの一言を出すのに
勇気がいくらあっても越えられない

そんな人の後ろ姿は
小さく背中が震えているように見える
いろいろ考えて言えない
どうしたら良いのかさえわからない

きっと相手や自分やいろんなことを背負っているんだろう

多分、その時が人生で一番
考えている時かもしれない

結果は良くても悪くてもいい

その時の生き様は不器用でカッコ悪くてダサくて情け無い

そんな経験をした人が好きだ

不器用な人ほど一生懸命に生きている

結果じゃない、背中だ

そんな人は豊かで本当の幸せを知ってるかもしれない

言いたいことの半分も言えずに
思いを果たせず去って行った

きっと私だけではないはず
誰にでもある話だろう

思えば毎日、そんな思いをしてるかもしれない

それほどまでに私は不器用であるが
私だけではないと思う

どのくらいいるのか、
わからないが
たくさんいるはず

不器用な人よ
ここに似たような奴がいるよ
いたからと言ってなんの足しにもならないけど

もし、
あぁダメだなって落ち込んでたら
一人じゃないと思いましょう
気休めくらいにはなる
きっとね


人は繊細で少しのことで傷つく
可愛いのものなのだ
精一杯、生きて
誰にも言えない想いを胸に秘めて
不器用な顔で笑顔を作って

誰にも気が付かれないように
ほんの少しだけ泣くんだ

それが人間だ

動物はもっと正直だ
思ったことを思ったようにやる
敵以外の周りを気にすることはない

たまに動物が羨ましくなる
社会と言う中で圧に押されて
不自由な生き方を強いられても
人は不器用にルールの中でなんとか生きている

どこかしら我慢して
社会を守り抜いて
なんとかやってるように見える

正解なんてないのに社会は正解や正義を作る
その陰で不条理を生み、器用さを求める
そうしないと生きていけないから

不器用な人は
それだけで正直で
人間らしい

そんな人が好きだ

この章はここまで


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