![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130702445/rectangle_large_type_2_235fce1b57db45b4e0ae420c6eae1719.jpeg?width=1200)
カットデビューがフィリピン人だった話②~バカとハサミは使いよう~
こんにちわ。一人サロン独立19年目の美容師22年生です。
いつも「いいね」や「フォロー」ありがとうございます。
前回、カットデビューがフィリピン人だった話を さらっとさせていただきました。
その続編となります。
私がカットデビューを果たした当時のお店は、全面ガラス張りの外装。
待ち行く人に見られる、プラス、こちらも待ち行く人を観察できるシステム。
ちょっと時間が空いたときなどは、ガラス面に近いフロントに佇み、人間観察をしたものです。
カットデビューをさせていただいたフィリピン女性は、時々、店の前を通り、偶然にも私と目が合うと手を振ってくれたりしました。
もちろん こちらも手を振り返します。
たびたびそんなことを重ねていました。
…ただ、彼女が手を振ってくれるのは、一人で歩いているときのみ。
また後日、店の前を通る彼女を目撃する機会があったとき。
その時は、親子ほど年の離れた男性と、仲が良さそうに歩いていました。
見るからにただならぬ仲のよさです。
当時は若かった私でしたが、いろいろ察しました。
男性と仲良く通っているときに、目があったような気がしたときも何回かありましたが。
絶対に彼女は手を振りませんでしたし、
こちらから振ることもなく、
もはや、彼女が男性と一緒の時には存在に気付いても
目を合わせないようにもしていました。
また来てくれたらいいな、なんて思いながら、過ごしておりましたが。
思い返せば、彼女の姿をピタリと見かけなくなりました。
個人的に思い入れのあるお客様。
心配ではありますが、いくら思い入れがあろうとも深掘りすることはできません。
数ヵ月して、彼女をお店に紹介して連れてきてくださった方より、
「あの娘は国に帰った」
と 聞かされることになりました。
いかなる理由で日本に来て、再びフィリピンに帰ることになったのかは知る由もありません。
私の思い出のカットデビュー。
生~涯~ 忘ーれるぅことはないぃでーしょうぉ (aiko様より拝借)