歌と随想 六
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己亥の歳今も語るやその思ひ
二十三夜の月のか細さ
きがいのとし いま も かたる や
その おもひ
にじゅうさんや の つき の かぼそさ
福島県本宮市 安達太良神社にある
二十三夜供養塔見て、。
安永八己亥歳と彫られていた事から
曹松の漢詩『己亥の歳』に掛けました。
沢国江山入戦図
生民何計楽樵蘇
憑君莫話封侯事
一将功成万骨枯
豊かだった大地も
戦火によって荒れ果てて
しまった。
生き残った民はこの先
どうやって生きて行けば良いと言うのか。
王よ! どうか武功の誉を讃え無いで下さい。
一人の将軍か手柄を立てた陰では
何万という無名の兵が命を落としています。
今の世にも充分通じる漢詩だと思います。