介護の日に書いた内容(いまさら)

11月11日のポッキー…いや、介護の日に某顔本に書いた内容。
今の業界の閉塞感は、日本の間違い続けている経済政策から来ている。
では、どうぞ😊

【介護の日に寄せて】
積極財政派介護福祉士の談話(需要無し)
介護業界に入って6年くらい過ぎた。
1年目から色んなことを勉強し出して、様々な勉強会や講演会に顔を出してはメモしまくった。
介護だけじゃなく、医療などの分野でも学ばせてもらった。
なぜならこの業界には未来があると信じたからだ。
社会保障というのは国の重要な基盤であり、人々の生活に密着してなくてはならないからだ。

しかしどうだろう?今社会保障は揺らいでいる。

それは緊縮財政下での制度だからだと考えている。

医療福祉界隈では「社会保障費が国の財政を圧迫していて、このままでは財政破綻する」とよく言われる。
しかし、詳しいことは経済の専門家ではないからわからないらしい。
だが、具体的にあといくらで財政破綻するのかが言えないのでは話にならない。まさに論外だ。

はっきり言って、社会保障を全額公費負担でも問題はない。

なぜなら、自国通貨建て国債はデフォルトしないし、日本の通貨制度は管理通貨制度だから。
要は、国は過度のインフレを起こさないように通貨を発行し、税金で調整すれば良いし、物価の安定と雇用の安定を目指せば良い。
ケインズ経済学を基盤としたルーズベルトのニューディール政策はまさにそれだし、リーマンショック時のアイスランドもそうだ。
さらに、世界恐慌時の日本は、通貨をバンバン発行してわずか1年で不況を脱し、完全雇用を成し遂げた。

今こそ積極財政に目覚めて医療福祉分野にバンバン投資し、賃金を大幅拡充し、公費負担増額して市民の負担を減らし、研究開発・設備投資していくべきだと思う。
不況下で安易に外国人材に走るのは、更なる賃金低下と規模縮小を招くだけだと思う(外国人材そのものは否定しない。ただ、日本が不況を脱して、働く人の賃金が上がった登米市、改めて議論すれば良い)

今業界では様々な取り組みがなされている。
人々が使えるお金が減り続ける今、市場の規模が縮小し、取り組み自体が「活動」の名の下に「ボランティア」になったり、貧困化した市民の手の届かないサービスになることを危惧する。

それは冒頭に述べた緊縮財政だからだ。

積極財政と絡めれば、人々が使えるお金が増え、様々なサービスに手が届く。
サービスを提供する側も、どんなに素晴らしいことでもボランティアということではなく、ちゃんと対価を得ることができ、自身や企業の利益になる。
社会保障が充実すると共に、経済が活性化する。

「魅力発信」も大事だが、働く人の生活環境改善をしなければ、この業界の未来はない。
特に経済環境大幅改善。

私も学ばせてもらっている影響力のある方々から、こうした声が聞こえないことに強い危機感を感じている。

積極財政下での医療福祉をぜひ考えて欲しい。

(画像はあまり関係ない「アンサングシンデレラ」最新刊)

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