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事務仕事について思うこと

ハローワークで事務の仕事を検索すると、
給与の低さに驚く。

事務の仕事って何かを産み出す訳じゃない。
営業なんかのように目に見えて成果がある訳でもない。
間違えなくて当たり前。

あまりの給与の低さに、必要とされてない、
誰でも出来る仕事なのでは、と思ってしまう。

経理、総務、人事、その他の接客対応、秘書仕事やお茶汲みまで、事務仕事は多岐に渡る。
回りを見て判断して、空気を読んだり、敏感に気付く事。
それらは常時必要。
効率よく、的確に、給与計算などはミスは絶対に許されない。
資金繰りなど、お金を扱うので、常に緊張感も伴う。
電子申請での処理は当たり前。
数種類のソフトを使いこなし、常にIT関係、法改正はアップデートしていなきゃいけない。
メンタルで言うと、他の社員の給与を知るので、どうしても色んな気持ちになってしまう。
もちろんそれを顔に出す事すらも出来ない。

小さい会社は1人か2人でその殆ど全てをこなしている場合が多いと思う。
それって結構凄い事だと思うんだけど、あんまり認められていない。出来て当たり前って思われてる。

坂口恭平氏の「生きるための事務」を読まれた事はあるだろうか。

生きていく上で、私達が無意識でやっている事。
例えば今日1日の段取りから、毎月の家計簿の作成。
将来の健康の為に、目標に向かって行われる、
体調管理など。
資格取得に向けて勉強に励み、将来なりたい自分をマネジメントする事。
私なんかを例にすると、
今から引っ越しの手続きや、職探し、
子供の転校の手続きから、家の売却の手続きなど。

それらは全て、事務仕事。

生活の全てに繋がる事務は、
生きていく上で必須の事で、とても重要な仕事なのだ。

ちなみに私の特技は、空気を読む事。
無理矢理場の空気を読む訳でも、ピリピリとした感じで、という意味ではない。
とにかくすぐ気付く。ここが足りない、
こうすればいい、そういうアンテナが人より敏感だ。

私は事務仕事が好きだ。
数字だってピッタリと合わせた時は嬉しいし、
官公庁に出す書類も、間違えなく提出出来た時はテンションが上がる。(難易度高い場合は特に)

しかし今の世の中では、どうもそれプラスで何かないと、給与としては反映されないし、
会社での評価はとても低い。

十分な自分の仕事をこなしているにも関わらず。

事務仕事の組合でもつくってストライキでも起こしたい気分だけど、
認めてもらう為には、現状はそれプラスが必要なのだ。

私の場合の給与が上がったきっかけは、
他の部署の事務仕事も出来るようになった事だった。
当時は他の部署からの仕事をまとめる
おおもとの事務作業のみだった。
うちの職場は4部門に分かれており、
部署ごとに全く違う事務仕事が必要だった。
コロナが流行った時に、人員不足になり、それらを把握してからは会社にはとても重宝された。

お陰で、その評価を給与として反映してもらえる事が出来た。
正当に評価してもらえる会社に、私は恵まれていたのもあると思う。

いざ退職が決まって、転職するには、
目に見える評価である資格がやっぱり要る。
ハローワークの現状をみて痛感した。

資格取得と並行で職探しに励む。

同じように事務仕事をされている方。
腐らず頑張りましょう。
私は事務仕事が大好きです。





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