聞かなかった場所 松本清張の作品は古くならない
先日、松本清張の原作『聞かなかった場所』名取裕子主演で
テレビで見た。原作は主人公は男で妻が自分の知らない場所で死んでいたという話をテレビドラマは主人公を女性に変えて、売れない作家の夫が妻が見知らぬ場所で死んでいたという設定に変えていた。
テレビドラマは2011年制作。13年前のもの。ほとんどテレビを見ない私だが、たまたま夫がつけていて、途中から見たが面白くて最後まで見てしまった。人間のサガをしっかり描いている。
名取裕子 の主演の主人公は局長まで出世したのに。夫が自分の知らない場所で死んでいたのを不審に思い、調べるうちに夫の浮気に思い当たる。そして、過去に自分の元にいた部下との浮気に激怒する。
主人公の女性が自分の感情をセルフコントロールできれば、自分のポジションを手放すこともなく、殺人も起こさずに済んだだろう。
人はちょっとしたことで自分の人生を台無しにしてしまうことがあるのだろう。松本清張の作品は、人間心理の奥深くを描いているから、時間が経っても古くならないのだ。
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