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自死した恋人が授けてくれたもの 前編
こんにちはSt.Mです。今回はタイトル通り自分のトラウマを話すことになるので、似たような経験があってツラくなる可能性がある方は読まないでおいてほしいです。
境界性人格(パーソナリティ)障害の恋人
働き始めてすぐのころに、病院で知り合った女性と恋愛関係になりました。彼女は、生活保護とはいえ自活しており、料理も上手で素敵な女性と思っていたのですが、彼女は境界性人格障害という重い障害を抱えていたのです。
彼女からDV(モラハラ)を受け続けて本当にしんどい思いをしました。彼女を悪く言うつもりは一切ありません、僕が境界性人格障害というものについてあまりに無知だったのです。彼女に依存され、彼女の命綱を握っていることを自覚していながら、このままでは自分が追い詰められて死んでしまうと限界に達して彼女を突き放し、結果彼女を自殺させてしまったのです。
境界性人格障害はどういうものかというと
(あくまで僕からみた主観)
境界性人格障害=愛情の障害
親の愛情の欠如や注ぎ方に問題があったことが
原因であることが多い
人の愛し方が分からない
愛されていることを感じられない
女性が圧倒的に多い
子供へ愛情を注げないため
障害が母から娘へと受け継がれる
愛されていることを実感できないので
常に愛情に飢えている
どれだけ愛情を注がれても
裏にはこういう悪意があるのではと
不安になる
最終的に悪意があったという確信に変わり
感情が爆発する
愛情を示してくれた人に依存し
見捨てられるのではという恐怖に支配されている
感情の爆発で周囲の人に逃げられ
孤独に苦しむ
愛情に飢えているにもかかわらず
孤独な人生→自殺率が高い
境界性人格障害を治療するには?
絶対に見捨てないと安心できる
パートナーを見つけること
パートナーはどれだけ愛情を注いでも
爆発して罵詈雑言を浴びせられることが
あることを覚悟する必要がある
暴言を吐く彼女=本来の彼女ではないことを
理解できれば耐えられるかもしれない
自分の問題行動を障害のせいであると
本人が捉えて 自分を責めず
果てしない努力をしていく必要がある
パートナーは他人の悪意に対する感度が高い
悪意を捏造する彼女を
強い信頼関係で認知を修正していく必要がある
このような条件は揃うことはほぼないため
治療は困難を極めます
彼女のお葬式で初めて気がついたこと
彼女は、彼女の友人・知人・家族あらゆる人のことを罵っていました。僕は、その人たちには会ったことがほとんど無かったため、彼女にひどい仕打ちをしてきた極悪人たちだと思っていたのです。ところがお葬式に出てみると、みんな一目で優しく思いやりのある善良な人たちだと分かったのです。
僕は彼女の言っていることは正しいという前提、彼女を信じなければという思いで話を聞いてしまっていました。彼女の認知が歪んでいること、障害が認知を歪ませてしまい、彼女の言っていることが必ずしも正しくないことに気づいていなかったのです。暴言を吐くのは彼女の人格であり、矯正しなければと努力してしまっていて、障害というものを取除いた彼女自身そのものが見えていなかったのです。
彼女が「自分は結構いい子だと思う」と
口癖のように言っていたことの意味が分かっていなかったのです。
自分が境界性人格障害というものについてきちんと勉強をしていれば、彼女を死なせずに済んだかもしれない、、、本当に寿命が5年ぐらい縮んだのではないかというくらいのストレスに苦しみました。
ただ、彼女は私に人にはないギフト(才能・贈り物)を授けてくれたのです。僕はそれを使って、人を幸せにしていくことが自分の贖罪だ思えるようになり、今を生きています。 (後編に続く)
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