ギフテッドの『才能』は大きな代償を伴うもの
こんにちは~ 最近あるゲームをプレイ(作業)しながら読書をしています。奥さんに勧められて読んでいるのが高城剛著『BIO HACKING 未来を生きるための遺伝子の理解』という本です。とりあえず全体の3分の1ほどを読んでいて、得られた気付きを記事にしたいと思います。専門用語が多く、詳細まで理解するのが非常に難しい本ですが、なるべく易しい言葉で書いていきます。
「才能」=能力の偏り
人間の能力や性格は「遺伝子」の影響を
強く受けるようです
「遺伝子」であって
「遺伝」ではないことに要注意です
親が仮に優秀であったとしても
子供も優秀とは限りませんし
トンビが鷹を生んだという
事例も多くあります
親の持っている遺伝子の内
どの組み合わせで受け継ぐのかは
数万通りにもなります
そして問題なのは
遺伝子の「組み合わせ」です
人間の性格や能力が
発現している遺伝子によって
決まる理由は
ホルモン・神経伝達物質
摂取した栄養素などの代謝作用
が遺伝子の影響を受けるからです
たとえば
「考える」と快感を感じる
「体を動かす」と快感を感じる
「不安」を増幅する
などといったケースがあり
持っている遺伝子と
どの遺伝子が活発に働いているかによって
人の能力や性格が決まってきます
このBIOHACKINGの本を読んでいて
衝撃を受けたことは
高い能力には「代償」を伴う
ということです
詳細は省きますが
「天才タイプ」にはいくつか型がある一方で
いずれも漏れなく「代謝エラー」が付随しており
エラーがいい方に作用しているのが
発現した「才能」である一方で
特定の物質が過剰(不足)になるなどして
体内で「炎症」が多発しやすくなったり
ホルモンの乱れも生じやすくなります
それはすなわち「天才タイプ」は
発達障がいや精神疾患と紙一重の
綱渡り状態であるということなのです
こうした不具合が顕在化しないための
一番有効な対策は遺伝子の型を検査することだが、、
お金がいくらあっても足りません
生活に困難を抱えているような人が
打てる対策ではありませんし
そもそも遺伝子検査の結果を
評価できる医療水準に人類は
まだ達していません
データを集め
AIに知見を蓄積していっている段階ですね
価格は徐々に下がっていくでしょうが
僕らの生きている間は厳しいと思います
かといって解決策はないと言ってしまうと
記事にならないので
対応策のガイドラインだけでも提示いたします
栄養状態の改善で心身の不調も改善する
まず世間で言われている
「体にいい食べ物」の情報を
鵜呑みにしないことが大事です
というのも
遺伝子のタイプによって
不足する栄養素
摂取すると良くない栄養素が
全くと言っていいほど変わるからです
人間の味覚とは不思議なもので
味覚が正常に機能していれば
体が欲している栄養素はおいしく感じるし
害を及ぼす食べ物はマズいと感じるようです
(ただし糖分や塩分など「中毒性」がある栄養素は注意)
ですから
「偏食」を矯正するのもリスクがあります
体が成長して必要な栄養素が変われば
食べられるようになることもあります
体にいい食事とは
偏ることなく いろいろな栄養素を取ること
が基本線になります
野菜が体に良いとしても
野菜ばっかりではダメですよね?
タンパク質が体に良いとしても
タンパク質を代謝するのに必要なビタミンが
不足していては不具合が生じます
対策の基本線は栄養素のバランスを整えることであり
不足する栄養素を摂取することなのですが
遺伝子的な不具合があることで
特定の代謝物質が分解されずに体内に蓄積し
過剰になる場合があり
そうした場合はその代謝物質が過剰にならないために
「栄養素を制限する」必要がでてきます
要するに大多数の人にとっては
「栄養」になるはずのものが
「毒」になっている場合がある
ということになります
「アレルゲン」と似たようなものです
ですから
心身の不調を栄養状態の改善によって
治療しようとする場合には
「体にいい食材」の情報に踊らされず
食材を食べた時に
調子が良くなるか 逆に悪くなるか
を地道にテストしていくといいと思います
だいたいは
無性に食べたくなる食べ物が正解ですので
難しく考えなくてもいいでしょう
健康的とされる食事を摂っているにもかかわらず
不調が現れている場合は
遺伝的な特性を疑い
特定の食材を食べないことも
選択肢に加えるといいと思います
ギフテッド+栄養状態の悪さ=精神疾患
ここまでの情報で言えることは
ギフテッドネスを持って生まれたとしても
その才能を発現できるかどうかには
家庭環境の影響が大きいということです
「バランスの取れた食事」×「教育環境」
の掛け合わせが必要だからです
この両者は相関関係がありそうですが
問題はこれらの要素が欠けていた場合に
精神疾患⇒ドロップアウトになりやすい
ということです
家庭環境が恵まれていないことで
栄養状態が悪いor教育環境が悪い などして
「天才性」を持っていたとしても
苦しんでいる人が多くいるということであり
才能が発現した人のみを支援するのではなく
顕在化していない苦しんでいる人が
多くいることに目を向ける必要がありそうです
もし現在進行形で苦しんでいる人が
この記事を読んだのだとしたら
「栄養学的なアプローチ」によって
状態が改善する可能性があることを理解し
試行錯誤してみてくださいね
ここまでお読み下さりありがとうございました
ではまた!