ギフテッドの苦しみ②~独善的な正義感~
こんにちは~ 前回記事からの続きです。ギフテッドである僕がギフテッドを貶める(?)記事を書くシリーズ。今回は『独善的な正義感』を振りかざし、きわめて攻撃的になってしまう状態について書きたいと思います。前回記事にも書いたようにギフテッドとしての能力が高ければ高いほど人格的に問題のある状態になりがちで、すべてのギフテッドがこうなるわけではありません。ギフテッドは人格的に問題のある状態を経験し、苦しみながら乗り越えて初めて、人間らしく生きられるようになるツラい人生なのです。
社会の矛盾と闘う時期
ギフテッドは人格崩壊1回目で
社会の矛盾や欺瞞に気付き
それを正そうとしてしまいがちです
まさしくグレタ・トゥーンベリさん
(国連で環境問題に関する攻撃的なスピーチをした)
みたいな感じで
社会に対して噛みついてしまうことが
あるのです
ところがどっこい
①自分の能力を過信している
②孤独に生きてきたことで価値観が狭い
ということで
理想を掲げているのに
その理想を実現するのに
越えなければならないハードルを
理解できていないことがあるのです
社会はそんなに単純じゃない
例えば都市計画などで
駅前に大きな道路を作るとします
何もない更地が多い土地に駅だけがあって
計画的に都市開発をする場合と
すでに都市が出来上がっているところに
新たに大きな道路を作るのとでは
意味が違いますよね
今は社会システムが非常に複雑化していて
何かを変える場合には影響を受ける人も多くなり
結果的に社会構造を変えるような改善が
簡単にはできない社会になっているのです
もう一つ 会社を例に挙げると
小さなスタートアップの会社ではなく
古くからある大きな会社の場合には
何かのシステムを変えるには
相応の準備と合意形成が必要になります
理想を阻む者を排除する行為
敵を増やす行為は
理想の実現を遠ざける行為にしかなりません
人格崩壊(積極的分離)
ギフテッドは確かに思考能力が高く
普通の人の気づかないところまで
見通す能力があります
ところが成長して
人間としての器(世界)が
広がってくると
自分が見通せているつもりになっていた世界が
そんなに単純なものではないことが
分かる瞬間がきます
これまで「正義感」に突き動かされて
必死に生きてきたのに
自分の「正義」が
必ずしもいい結果をもたらさないことが分かるのです
この気付きは非常に大きなものですが
気付くタイミングによっては
人格崩壊(積極的分離)を起こして
人格を再構成することがあるかもしれません
僕は2回目の人格崩壊で
どん底に落ちた後に気付いたのもあって
それほどの衝撃はありませんでした
世のいろいろな立場の人が
世界をどう捉えているかに
意識を向けていくことで
気がついたのです
それぞれの価値観を尊重した上で
より良い方向に進めていく
変革が難しい社会を変えていくには
仲間や味方になってくれる人を増やす
人間性が必要だと悟るようになりました
ギフテッドの攻撃性
グレタ・トゥーンベリさんの
国連でのスピーチのように
自分の理想の実現を阻む者に対する
攻撃的な言動は
ギフテッドの成長の1過程にあたります
ギフテッドは思考能力の高さと
孤立しやすい性質故に
実社会のリアル(実際に生きている人の声)が
見えていないことがあります
たとえば政治家や官僚を
安易に批判する人もいますが
その人たちから見えている世界を
本当に理解しているでしょうか?
北風と太陽ではないですけど
力ずくで社会を変えようとするのではなく
温かな人間性を身につけ
多くの人から応援をもらいながら
理想に近づけるように
一歩一歩前進していく必要がありますね
今回はここまで
次回に続きます
ではまた!