見出し画像

日本を原ねて 心の健康 ストレス解消【足利義満】

22 足利義満(1358~1408)
図説いけばな 社会文化体系にみる日本花道史 久保田滋・瀬川健一郎共著 学習研究社
 
 北山文化の中核をなしているものは禅思想で、義満の定めた京都五山(南禅寺を上位にすえその下の天龍寺、相国寺、建仁寺、東福寺、万寿寺をいう)と鎌倉五山(建長寺、円覚寺、寿福寺、浄智寺、浄明寺)を中心に文化活動が推進された。いわゆる五山文学とよばれる。…
平安時代の遊興的な回遊式庭園を一変させて、枯山水とよばれる新機軸の庭園を創出している。それは石組みとわずかな樹木の構成により、大自然の姿を象徴的にとらえ、枯れさびた、冷え切った無限の象徴美をたたえて、禅の精神に通じるものでもあった。…
 相国寺の僧、如拙(室町初期の画僧。生没年不詳。義満の命により描いた『瓢鮎図』は国宝として妙心寺退蔵院に残されている)は、義満にその絵を愛された。
 彼によって水墨画は全盛期を迎え、その後周文(生没年不詳。如拙のあとをうけ、水墨画の様式を確立)、雪舟(1420~1506 水墨画法を周文に学ぶ)というすぐれた作家を生み育てたのである。…
 北山文化を代表する芸能に能楽がある。能楽は猿楽を源流とし、観阿弥(1333~1384)によって能楽として創案され、その子の世阿弥(1363~1443)によって大成された。…
 義満はことに世阿弥の才能を深く愛し、能楽の大成に力をそえた。                       
                     84・85ページ

 義満は無為自然をあらわし、生活感情をあらわしている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?