1センチ分ゴミを減らしてみた
私は「もったいない世代」の最後のほうにあたります。親はよく「もったいない」と言っていました。家の中には物が少なく、捨てるものもあまりありませんでした。
そんな私でも、今では家の中にあることすら忘れている物があったりします。齢をとってくると物を管理することが負担に感じるようになってきましたので、できるだけ物を増やさない、買わないようにしています。ちょっといいなと思う物があっても、それは本当に必要か?似たような物を持ってないか?それは自分で管理しきれるのか?不要になったときには自分で処分できるのか?といったことを考えます。自力で動かせないような大物はもう買いません。もっと齢をとったときには、今動かせる物も動かせなくなっているかもしれませんから。食品も「必要」原則で、「安い」「お得」に惑わされないように。日付がついていれば古いものから。
自分があとどれくらい生きているのかなと考えることもあって、使う見込みのない物、活かしてやれない物は、リサイクルショップに持ち込んだり寄付したりして手放すようになりました。ひとつひとつきれいにして仕分けるのも時間と手間がかかりますので、捨ててしまえば簡単なのですが、何しろ「もったいない世代」です。まだ使える物を捨てることには抵抗があるので、手間と時間をかけるほうを選んでしまいます。物は減らしたい。でも捨てるものはできるだけ少なく。
だから生ゴミは、図書館で借りた「生ゴミ堆肥ですてきに土づくり」という門田幸代さんの本を参考にして、堆肥にしています。自治体で資源として回収してもらえるものや、スーパーマーケットで回収してもらえるものは、ルールに従って資源へ。
最近では、袋物を開封するときに端を切り落とすのをやめました。これまでは切り落として捨てていたのですが、袋にくっついたままなら袋全体を資源のほうにまわせると思ったからです。どうするかというと、
チャック付き袋は次に開けるとき開けやすくなります。
切れ端わずか1センチほどですが、100回やれば100センチですから、やらないよりはいいかなと。
人間活動による気候変動の進行は予測されていたより速いようです。近年世界中で大きな気象災害が増えています。日本だけでも、気象庁のサイトで「大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化」をみると1975年から明らかに右肩上がり。これからを生きる子どもたちは生き延びられるだろうか?私はあまり楽観できないように感じています。一人のできることは小さなことかもしれませんが、別の人はまた違ったことを思いつけるでしょう。たくさんの人がそれぞれに工夫して数の力を発揮できたらいいなと思うのです。