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自家製米麹を作りました ② 〜作業工程〜
先日、黄麹(白米)をヨーグルティアで作りました。今日は実際の作業過程を書いてみます。
作業の肝は、温度管理。
最初は低めの温度で麹菌の繁殖土台を作り、じょじょに麹菌の繁殖温度帯まで上げていきます!
なお…材料編はこちら↓
![](https://assets.st-note.com/img/1677415649571-U3wC1QBgyH.jpg?width=1200)
これnoteにうまく載せれてるかなぁ。。
⭐︎0日目(準備)
夜、洗米し、浸水開始。お米を一晩つけておくイメージで準備開始。水の吸った部分に菌糸が伸びるそうで、しっかり吸水させる。
★1日目
朝7-8時頃水切りスタート(所要時間:10分)
最低3時間はおいておき、しっかり水を切ります。
※このタイミングで、スケジュールを改めて落としこむと良いです。
蒸し始めから1〜1.5時間程度後に保温開始のイメージ
→その後12時間おきに麹の様子を見られるか?
特に最後の6時間はこまめに温度を確認できるか?
ここをざっと計算することをおすすめします。
水切り時間で調整すると良いかもしれません。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/98980300/picture_pc_3405f9368a8e9cb0bbb9c6c9045407a8.jpg?width=1200)
10~11時頃:蒸し開始→種切り→保温開始
たっぷりのお湯を沸騰させ、お米を蒸す。時間は、強めの中火で約40分。
ポイントは、途中で空焚きにならないようお水をたっぷり準備すること。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/98980338/picture_pc_3b20b6fd1e6ebb2de1d1571c39ecfba5.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/98980369/picture_pc_ed38d7f528a441401b4187482cd512b4.jpg?width=1200)
お米を蒸している間の時間を使い、種付け(麹菌の種まき)の準備を行う。
バットや茶こし、しゃもじをアルコール消毒し、ヨーグルトメーカーを温めはじめる。
※ヨーグルティアは、お米とヨーグルティアの底辺がくっつかないように、小さめのざる等で底上げ。
ただ、私は接面を少なくしたかったのと、かといって金属のざるは使いたくなかったので(化学反応しそうかなって…わからないですが。。)割り箸を折って交差させて底面に置き代用しました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/98980659/picture_pc_1d3ee6ef5188b8b9fb58a024f48c298d.jpg?width=1200)
蒸し開始から約40分後:
①お米をいくつかとりだし、指でぎゅっと力を入れて押しつぶすと餅状になる=「捻り餅」ができるか、確認します。
理想は「外硬内柔」といわれる状態のお米になっていること。その状態になったら、蒸し器から素早くお米を取り出す。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/98980462/picture_pc_9d607610029a833d255a1f02f4af0f06.jpg?width=1200)
(この写真は麦を捻り餅しています)
②バットに蒸したお米を出し、40度になるまで冷ます
③お米が40度にになったら、種麹を茶漉しなどでまんべんなく振りかける。種麹は3回程度に分けて振りかける。表面全体にかかったらお米を天地返しし、また全体的に種をまいて混ぜる…これを繰り返す。最後に手揉みしてまんべんなく種麹を揉み込む。温度が30度以下にならないよう手早く行うこと。
種麹まいたお米を蒸し布で包み、外側からまた別の布で覆う。
![](https://assets.st-note.com/img/1677417823821-WWBZ9EEh6l.jpg?width=1200)
④ ③ヨーグルティアへ入れ、麹の保温開始。
ガラス瓶の内蓋は外し、使わない。タオルを挟んで外蓋を軽く上に置いておく。
ヨーグルティアの設定:32度で48時間
(麹の温度具合によって設定温度は変えます)
保温最中の姿↓
![](https://assets.st-note.com/img/1677417879459-vvjZ6OiO1K.jpg?width=1200)
発酵開始から1時間後:温度確認
30度以上であることを確認。30度未満の場合は保温器の温度を上げる。
(今回2月に麹を作りましたが34度設定で麹は当面30度キープでした)
※発酵開始から8時間後
今回の栽培ではこのタイミングで温度を測ったところ30度のままだったので、設定温度を34度に変更しました。
⭐︎2日目
朝8:00(仕込22時間経過後)の麹の様子
温度が36度だったので、麹を出して一度ばらばらにする「手入れ」を行いました。
手入れすることで品温が下がり、麹菌が繁殖する適切な温度が保たれます。
この頃には麹菌が自ら発熱するようになるため、温度管理はこまめに行います
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/98983009/picture_pc_1a18a4aa50c069f2321a009db525a8b9.jpg?width=1200)
18:30頃
品温を確認し、手入れします。
温度が上がりすぎるようなら、ヨーグルティアの外蓋を取ったり保温の電源を切るなりしても良い。
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⭐︎三日目
5:30頃
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/98983377/picture_pc_2cbaf717b59cd7ee305527f18927741c.jpg?width=1200)
48時間経過した麹
しっかり菌糸が伸び、固まっています。
いわゆる麹の状態に無事、たどりつきました!
このあと余熱で置いておくと良い、
という話もあったので試しにそうしてみましたが
1年で1番寒い時期ということもあってか、
あっという間に冷めてしまって菌糸の成長はありませんでした。残念。。
でも、しっかりと甘いおいしい甘酒が作れました!!
麹から自家製した甘酒、喜びもひとしお。
昔の人は、なんでもこうやって手をかけて
作ってきたんですねー。