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『「ファシリテーション」実践講座』を読んで

こんにちは、【言語化大好き】たっちゃんです。

今回は『「ファシリテーション」実践講座』(著:大野栄一、発行:杉本淳一)
という本を読んで、感想を書いていきます。


ファシリテーターの役割とは?

本書では、ファシリテーターの役割を下記2点にまとめています。
①   集団の意図、かつ目的を果たすための物理的側面の支援
②   自己認識や自己開示、ひいては自己表現や自己表現を促進するための心的アプローチ
 
私は以下のように解釈しました。
目的を達成するために集団(組織)の能力を最大限にし、集団(組織)のメンバーのやる気を引きだす。 

ファシリテーターのやるべきこと

何も決めない、なぜ出席するかわからない会議を無くし
『会議を生産的な活動にすること』
を支援することである。
 そもそも、会議とは何なのか、どのような場なのか?

①約束が尊重される場

会議がアジェンダの通りに開始され、終了されること。
※会議の目的達成が大前提である 

②問題解決がされる場

出席者が主体者となって、問題解決に向けて行動できる場を作る。
※心理的安全性の確保が必要

③意思決定がされる場

誰が、いつまでに何をして、それをすることでどのような成果をあげるのか、それらを意思決定する。
 
これらが守られることで、出席メンバー各自が何をやるか理解し、明確な行動をしやすいように落とし込む。

「決める」ことをエレガントにアシストする

会議で出された意見や案をもとにして、今後の行動を設定していきます。
そんなとき、ファシリテーターは効果的な行動が設定できるように、場を解決に向かうようにアシストする必要があります。
そのために知っておくべきことは、以下の3点です。

①Fast Fail,Learn a Lot(早く失敗して、多く学習せよ)

メンバーの体質を「失敗を恐れて行動できない体質」から、
「いち早く行動して、失敗から多く学習する体質」に変換して、
激しい環境変化に柔軟に対応できるように導く。 

②集団浅慮(グループシンク)

みんなで考えたから、大丈夫だろうという考えに陥ること。
集団になると、個人で結論について評価することが低下してしまい、
集団でいるのに浅い思考になってしまう現象。
集団だから良い考えが生まれるとは限らないことを覚えておく。 

③逸脱の標準化

「まぁ、いっか」の積み重ねの先に発生する重大な問題。
逸脱(部屋に落ちているゴミ)の処置(放置)を、先送りにしてしまう。
その結果が重大な問題(ゴミ屋敷)が発生する。
前提条件を見直し、逸脱を排除する必要がある。

会議はファシリテーターの有無によって、会議の目的達成度が変化します。
また、目的達成における行動の質にも変化が起き、ファシリテーターによって会議の成果が大きく変わる。
本書では、他にも会議の空気が悪い時に、どのようにして鮮やかに目的及び行動に結び付ける技術が詰まっています。
ぜひ、ファシリテーションに興味がある方は、読んでみてください。

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