ここから先に光は〜難病からの帰還目指して　その３〜

2024年7月21日 13:09

　facebookだったか何だったか忘れてしまった、当時は副業情報を得たいと思って、暇さえあればコンタクトを取る毎日だったように思う。仕事に不満はないのだけれど如何せんパートの身、収入は限られている、だから必然的に副業探し。LINEやスマホアプリで稼げるというのや、インフォトップの商材の特典に副収入情報があったりするのだが、わくわくして開いてみたらメルカリで売りまくって稼ぎましょう、というやつだったり。何度かセミナーを覗いて見たけれどMLMの研修で、がっかりして途中退席した。今度こそ、と決めて、高速バスを予約し待ち合わせ場所の某ホテルに向かったのはいいのだが。
　待ち合わせ場所はこのホテルにある喫茶のはず、フロントロビーをぐるぐるうろうろするがそれらしき施設はない、おかしい、ぐるぐるうろうろ、その内疲れてしまって客室エリアにさまよい込んで開いている部屋に勝手に入っていつの間にかベッドで寝てしまったらしい。気がついたら警察署らしきところで事情徴収を受けていた。何がなんだかわからないうちに署の拘置所（？）らしきところに閉じ込められた。薄暗い何も食べてない、どうしようどうしたらいいの、時間だけが過ぎ、拘置所（？）の鉄柵（？？）の向こうに迎えに来た父の姿が見えて、ああ助かった、やれやれ、と思ったところでぷっつり記憶は途絶える。
　二度目は新幹線を乗り継いで更にバスに乗ったところへ面接に向っていた。新幹線を降りてバス乗り場へ、前もって時間を調べて乗り継ぎ時間があまりないのは分かっていたので急いでいた、しかし新幹線出口からバス乗り場まで結構な距離、エスカレーターを降りてまたエスカレーター、時間がない、やっと地上へ、ところがバス停が見当たらない、どこだ、うろうろしているとすっと目的地に向かうバスが目の前を行き過ぎるではないか！　
　手を挙げて呼び止めようとした、しかし手は通過するバスの側面を掠ったのみ、どんどんバスはスピードを上げる、止まれそこの信号で止まれ、念じて追いかけたが信号は青、追いかけるがバスは行ってしまう、ばったり倒れて意識を失った。

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