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【就活】証明写真と照明

皆さんは履歴書用に証明写真機を利用したことがあるか。
私はある。
皆さんは証明写真のデータがなくてzoomで無理やり撮った写真を使ったことがあるか。
私はある!(⁉︎)
皆さんはわざわざ写真スタジオで就活用の写真を撮ったことがあるだろうか。
私はある!!!

というのも、美容系アプリで就活用メイク(就活用メイクってなんやねんという感じだが)を探していた際、
「結局自分でメイクするよりプロに全部やって撮ってもらったほうがいい!」
という叫びをたくさん目にしたためだ。
自分を美しく見せることを普段から意識している人たちがそう言っているのなら、素直に従うのがよかろう。
そんなわけで写真スタジオを予約して私は就活用の写真を撮ることにしたのだ。

・・・・・・

そうして仕上がった写真は別人級である。
この世界の光が一斉に自分へ当たっているかのような眩しさ。
左右の歪みが整えられ、ピアスの跡や目の下のクマが消え、への字の口角が上がる。
もちろん編集ソフトのおかげだ。
しかし、撮影ブースの強い照明によって私が生まれ変わったと言われてもおかしくない。
それくらい、まとも(そう)な人間に私が仕立て上げられている。
真実を写すと書いて「写真」というが、真実っぽい何か、になっているだけではないだろうか。
そしてその真実っぽい何か、を見て企業は私を選ぶ。
一体なんの証明を私はしているのか。なんの証明を企業はさせているのか。
その真実は誰にも見えないだろうが、最後まで真実らしく相手の目に写っていた者だけがスポットライトを浴びれるのかもしれない。

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