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№6 アソシエイト時代④ 財務分析と業務フロー

前回の記事「アソシエイト時代③ 経営コンサルタントのストレス回避術」でも前述しましたが、当時の睡眠時間は3〜4時間。土日はほとんどありませんでした。
当時は常に寝不足で、私が常備していたサプリメントはエスタロンモカという錠剤のカフェインでした。
睡眠不足に加え、食事の時間も不規則だったので、サプリメントは他にも、ビタミンやミネラルを飲んでいました。

入社して2〜3年もすると、チーフコンサルタントから「Y君、コレどう思う?」と投げかけられ、報告書の一部を任せられるようになります。

僕はバックグラウンドが会計事務所だったので、「会計・財務」のパートを任せられる事が多かったです。
財務分析は、自分なりのフォーマットを作成しちゃえば、財務諸表を入力したらあとは微調整。
BS(貸借対照表)、PL(損益計算書)を入力すれば、CF(キャッシュフロー計算書)やその他必要資料が算出されるよう作り込んでいました。
あとは対象企業の業界平均を検索して比較して終了です。

単純に、儲かっているのか?財務体質は健全か。
それと、金融機関からどう診られていて、どこの数値が課題なのかを報告書にまとめます。

過去実績から中長期損益計画を「成り」で作成したら、あとは金融機関への支援依頼が必要か、または、自力再生が可能か…。
チームで話し合ってクライアントへの支援方針を検討します。
ここは僕の専門なので、もう少し詳しく、今度説明したいと思います。

で、ここまでだと2〜3営業日あれば終わっちゃうので、業務ヒアリングして、伝票の動きを可視化して、伝票が社内でどう動いて会計ソフトに入力しているのか。
TB(試算表)の作成までのフロー図を作成します。
これを作ると、月次試算表が早期に作成されないボトルネックが判明して、改善すると、業績把握が早くなります。
中小企業は実績把握が翌々末というのが平均で、半年後に業績把握という企業も珍しくありません。

業界によっては、締め日の問題もありますが、最低でも翌月末日には、前月の試算表が出来てるのが理想でしょうか。

このフロー図は、本来であれば顧問税理士や会計士が作成して、内部統制を図ればと個人的に思いますが、そこまでしている顧問税理士に出会った事がありません。
税理士・会計士は、税務代行が主な仕事であるため。でしょう。

当時は、入力業務や業界情報の収集、官公庁が出すプライマリーデータやシンクタンクの分析資料であるセカンダリーデータの整理、決算書を入力して財務分析、当時は総勘定元帳を紙ベースでもらう事も少なくなかったので、もらってきた資料を入力するという地獄のような作業もありました。

とある先輩は、新幹線の席にまだ電源がなかったころ、次の案件に向かう新幹線の車内、コンセントは唯一洗面台の脇にあった頃、洗面台のコンセントを使うべく、洗面台を独占して PC で作業をするという…
僕も経験済み…

(Column)
この当時、僕は読書の鬼。
毎月、高額な専門書を購入しては欲しい情報を読む、そして資料作成に活かす。

当時電子書籍はない、Amazon で書籍を購入するという事もなかった気がする…本屋に行っては立読みして良さげな書籍を購入する日々。

隣席のT 氏が僕にお勧めしてくれた書籍が安田隆二(著)の「企業再生マネジメント– 2003/7/1」
今はAmazonでも見かけなくなりましたが…
小難しい文章だけでなく、全く知識のなかった私に優しく図解を織り交ぜて説明してくれた良書だった気がする。
2024年の現在は解りやすい良書がいくらでもあるので、わざわざ購入する必要もないと思うけど。

当時はKindleなんてなかったなかったけど、Kindleって最高…
小説読むのには最高のgadget。
持ってない人は是非試してみてください。

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