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地方公務員と国家公務員、両方経験した私が思うこと【その1】
20代はキャリア大迷走時代で、何度も転職をした。
そんなわけで、地方公務員と国家公務員、両方あわせて5年弱の経験がある。
今回はそんな私が、公務員という職業について思うことを書いていこうと思う。
仕事でトラブルがあっても、助けてくれる機関がない
公務員はセクハラやパワハラ、サービス残業など、トラブルが起きたときに助けてくれる機関がない。
民間企業から公務員になった私は、その状況がとても怖かった。
まず最初の相談先になるのは人事だろう。
しかし、公務員の人事は数年おきに異動する仕事のひとつにすぎない。
特別な権限があるわけでも、独立性が担保されているわけでもない。
当事者と一緒に、原因になっている人(たいてい役職者)に黙って従うことしかできないのが現状だ。
残業時間の問題も、民間企業であれば労基署から指導が入り、改善が認められない場合は会社名を公表され、評判や社会的信用の失墜という形で罰を受けることになるが、
公務員の場合は労基署から指導が入るなんてまずない。
おまけに公務員は予算でつかえるお金の上限が決まっている。
残業代については、国家公務員のときは何も言われなかったが、地方公務員のときは「全額払われるかはわからない」と言われた。
(最終的には全額支給されたけど。)
民間企業とは比べようがないほど、地方自治体のない袖は振れないのだ。そう、ブラック企業よりブラック企業だ。
とことん仕事をしない人
公務員には、徹底的に仕事をしない人が一定数存在する。
いっそ清々しいほどに徹底している。シンプルにムカつく。
逮捕されたとか、横領をしたとか、何か派手にやらかしてくれないと、クビにならないからだ。
仕事しない人に限って、派手にやらかしてくれない!!
あそこまで振り切れたら、公務員は天国だと思う。
その分を真面目な職員がカバーしている。
この状況は、地方公務員も国家公務員も同じだった。民間でも。
民間との違いは給料。
仕事を全くしない人と頑張ってやる人の給料は、役職がついてくる40代くらいまで、ほとんど差がつかない。
それで残業代が払われないとなったら・・・。
モチベーションも下がるし、頑張る人ほどつらい思いをする。
世間からの厳しい目
公務員に向けられる世間の目は厳しい。
官用車の中で休憩時間中、おにぎりを食べているだけで、市民からお叱りの電話が来る。
厳しい目は休日でも関係なく24時間続く。
民間から移ったので余計に、公務員って本当に不自由だと感じた。
公務員のイメージを悪くしているのって、仕事をしないとか、犯罪を犯したとか、そういうごく一部の人だ。
そんなやつらが大々的に報道されて有名になる一方で、一生懸命働いて行政を支えている人が注目を浴びることはない。
まじめに働く多くの公務員が、一部のダメな人のせいで厳しい目が向けられているという状況に、やるせなさを感じる。
ここまででお分かりいただけたと思うが、公務員の労働環境は改善しなければならないことがたくさんあると思っている。
ここではっきり言っておきたいのだが、私は公務員アンチではない。むしろあんなに大変な環境で働いて、生活を支えてくれて本当にありがたいと思っている。
【その2】はポジティブなことを書いています。
こちらもよろしければ是非。
全国の公務員のみなさん、今日もありがとうございます!