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田舎出身、純ジャパでも英語で仕事をしている私が、日本の英語教育に思うこと【後編】

前編では、高校英語まででで英語はできるようになる理由として、
「文法」について書いた。
後半の今回は、もうひとつの理由「語彙」について話そうと思う。

まず断っておくのは、語彙に関しては、高校英語で必要十分に語彙がインプットされるのは、進学校に行った人限定かもしれない。
私の理解による「進学校の英語の語彙」は、
・英語のテキストの他に、速読英単語などの語彙だけの参考書を使う
・毎回、英語の授業のときに単語テストがある

という感じだ。
高校生の頃は、寝る前や通学中、授業の直前にひたすらに速単を見て暗記していた。
今も朝の電車で、単語帳を見て勉強している学生をよく見かけるので、
私が高校生だったときと大きく変わっていないと思う。

これを繰り返すと、センター試験(今は共通テスト)は対応できるくらいの語彙は頭に入る。

このような語彙の教育を受けていない人でも、自分で語彙の参考書を買ってもいいし、
映画やドラマ、関心のあるニュースや好きな有名人のSNSなどで、語彙を増やしていけばOKだ。

共通テスト対応。これだけで英語ができるのに必要な語彙はほぼカバーされていると私は思う。

外国人がSNSで書いてる言葉でわからないのがあるけど?
The financial timesを読んでも全然わかんないんだけど?

と思うかもしれない。
前者は口語やスラングの問題だ。よって読めなくても気にする必要はない。

日本語で考えてみよう。
「バ先の常連イケオジまじで神すぎ」
というSNSの投稿があったとする。

きちんと日本語を学んだ外国人はきっと読めない。
「バ先」は教科書には出てこないだろうし、
「神すぎ」 Too God???「神」って形容詞があるのか?
「が」がないけど、主語は一体どれ??
ちんぷんかんぷんだ。

「バ先というのはバイト先の略」
「神というのはすごく良い人の意味」
など、あとからひとつずつ覚えれば、理解できるようになる。


後者のThe Financial Timesの記事は、専門用語の問題だ。
政治、経済、医療など、それぞれに専門的な用語がある。
それらをすべて覚えられるわけがない。
自分が仕事でよく使う分野の用語は、あとから覚えればいい話だ。全く問題ない。

というわけで、必要な英語教育はしっかりカバーされているというのが私の結論だ。
田舎出身、純ジャパ、海外経験ゼロの私でも、普通に英語で仕事ができている。

「読めるし書けるけど、うまく話せない」という声も聞こえてきそうだ。
これは私も同じだった。
日本の英語教育で問題だと思うのは、話す機会が少なすぎることだ。

せっかく英語を勉強したなら、少しはペラペラと話してみたいじゃないか。
でもできない。機会がないし、あっても決められた言葉しか話せないからだ。
英語ができるようになった!と実感しづらい状況だ。

でも、頭の中に必要な知識は入っている!

実体験から声を大にして言いたい。
スピーキングは恥ずかしい気持ちを捨ててはじめて成長の扉が開く。
私も散々恥をかいてきたが、バカにしてくる外国人はいなかった。
今気づいたが、バカにしてくる日本人もいなかった。
結局は自分の気持ちひとつということだ。


高校の英語の先生、ほんとにほんとにありがとう!!

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