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「英語『が』できる」と、「英語『で』できる」の大きな差

26歳で外資企業の人事として採用してもらえた。
入社して半年ほど経ったとき、税理士法人の方に来社していただく機会があった。
社内で日本の税金についての説明会をしてもらうためだ。

40代の税理士の男性が一人と、
アシスタントの20代女性が一人。
最初にアシスタントの方がひととおり英語で説明してくださり、
質疑応答のパートでは、その女性が社員と税理士の男性の通訳をする形で
進めてくださった。

ちょうどその頃、英語で仕事をすることにはだいぶ慣れていたので、
社内転職を考えていた。
英語が喋れるだけじゃ、私のキャリアも年収もここで頭打ちだ。
私は一体、英語以外で何ができるんだろう・・・
とぼんやり考えていた。

そして目の前の税理士法人のお二人。
アシスタントの女性は、英語はできるけど税務の知識はない。
税理士の男性は、税務の知識はあるけど英語はできない。

大変失礼ながら、二人のお給料にも考えを巡らせた。
仮に二人が同じ年齢だとしても、絶対に税理士のほうがたくさんもらってるだろうな。
60分のうち、55分はアシスタントが話してるけど。

さらに考えた。
税務と英語、ひとりで両方できたらいいんじゃないか?

悪い言い方をすると、英語ができる「だけ」の人は、便利使いで終わってしまうということに、
自分の置かれていた状況と、目の前のお二人を見て気付いた。

英語はあくまでもツールだ。
英語「が」できるのではなく、英語「で」何ができるか。

この考え方を大学のときから持っていたら、私は何をしていただろうか。

あなたが今学生なら、何をするだろう?


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