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公務員の労働環境改善をジャマする3つの言葉

別の記事でも書いたとおり、公務員を取り巻く環境は改善すべき点がたくさんあると思っている。(詳しくはこちらから。
今回は「こういう言葉を聞くと、ガッカリしたな~」と個人的に思っていることをまとめた。

・「数年我慢すれば異動するから」

ひとつめはこれだ。

特にキツイ(ヤバすぎる重鎮がいるとか、謎のしきたりがあるとか、業務量に対して人員配置が少なすぎるとか、理由はさまざま)仕事に当たると、必ず言われる。
「数年我慢すれば、また異動できるから」
地方公務員時代も、国家公務員時代も言われた。
私はこの言葉が大嫌いだ。

明日死ぬかもしれないのに、それでいいのか?
自分の次に担当する人のことはどうでもいいのか?

・「転職なんてできないから」

これもよく聞いた。
特に私は転職組なので、「あなたは他にいこうと思ったらいけるもんね。私は転職なんてできないから」としょっちゅう言われた。
あなたの人生なのに、ここは日本なのに、あなたに選択肢がないんですか?
と思ったが、家庭の事情などもあるだろうし、何も言うまい。
もちろん、自分でそう思って働くのは自由だ。
でも、居続けるしかないことと、ツラいことを我慢しなければならないことは別だと思う。
変えればいいのだ。自分のために、次にあなたの業務をする人のために。

・「経験者採用?ふーん」

個人の感想だが、率直に言う。
公務員(特に40代以上)は、経験者採用※のことを下に見ている。
※自治体によって名称はさまざまかもしれないが、ここでは主に30歳以上が受けることができる、いわゆる「中途採用」を指している。

「民間の世界と公務員の世界は全然別だから」
「民間の経験なんて役に立たないよ」

そんなことはないと、実際に経験者採用の方と一緒に仕事をさせてもらって思う。
有能な経験者を無能たらしめているのは、前職の価値に気付けないおじさん、おばさん公務員たちだ。

社会人経験がある人は、最初はこれまでの経験を活かそうと一生懸命動く。
でも数日も経てば気付く。
そんなことは求められていないどころか、ウザがられていることに。
10年以上の社会人経験があっても、新卒に毛が生えた程度にしか思われていないことに。

民間企業では前職の経験を活かしてもらう前提で採用されるが、公務員の世界では前職に対するリスペクトがゼロだ。
「公務員がそんなにえらいのか」と何度思ったかわからない。

組織を変えるのは「よそ者」と「ばか者」とよく言う。
もう少し、「よそ者」の目がいかに貴重であるかに気づいてもらいたい。

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