色の好みは世代で変わる?
好みの色、ありますか?
広報紙を担当していた時代
紙面を作成していた部下から声をかけられました
「このデザイン、見ていただけますか?」
レイアウトが良く読みやすいし、適度なあしらいがセンスの良さを物語っています
ただ一点気になったのは色使い
高齢者向けの記事ですが、やけにガーリーなパステルカラーが目につきます。
「なぜこの色にしたの?」
「あ、私の好みの色なんです✨」
「・・・」
こういうシーン、割と多いと思います
っていうか、配色を学ぶまでは僕自身がそうでした
色を決めるポイントは「色のイメージ」と「伝えたい内容の世界観」をマッチさせること。
これは広報紙に限った話ではなく、デザイン全般に言えることです
しかし、色のイメージって本当にたくさんあります。
上記のハロウィンやクリスマス、夏休み・・・といったイベント系はともかく、悩むのは抽象度の高いテーマのもの。
例えば、スポーツイベントのチラシを作る際、「健康」をテーマにしようと思って色を探すと、「茶色」「オレンジ」「緑」「青」「ピンク」などなど・・・
検索すると沢山出てきてしまい、悩んでしまいます。
そこで、今日は、「読者により興味を持ってもらう」という視点から、お話しをしていきます
決めている?ターゲット
最近、公務員の世界でも「ターゲット」「ペルソナ」という言葉を多く聞くようになりました
一昔前までは、「平等」「公平」に反するとして公務員業界では受け入れられなかったこれらの言葉。
時代は大きく変化してきています。
では広報紙はどうでしょう?
広報紙は、全戸に無料配布されることから、圧倒的に目に触れる機会が多いというアドバンテージを持ちます。
しかし、様々なアンケート結果から分かるのは『メインの読者層は圧倒的に高齢者』であるということ。
その他の世代にはあまり読まれていない状況です。
「目に触れるけれど、手に取ろうと思われない」
=「関心を持ってもらえていない」傾向がうかがえます。
そこで、最近では「若い人」にターゲットを絞る自治体も増えてきました。
若い読み手に手に取ってもらえる確率を上げる為に、ターゲットを設定して、関心を持ってもらえそうな内容やデザインに配慮しようというものです。
さて、ここで質問です
色で関心を高めることってできる?
結論はYES。
実は、世代ごとに「好む色」の傾向はあります。
とはいえ、価値観の多様化から世代でターゲットを分けることは困難な時代。
必ずしも万人に通用する絶対的な知識ではありませんが、それでも覚えておいて損はありません。
本日はそれをご紹介します。
※今までお伝えしてきたように、色には「トーン」も含まれますが、ここでは「色み」のみをご紹介します。
子ども(12歳くらいまで)が好む色TOP3
学生(13ー18歳以下)が好む色TOP3
青年(19ー22歳以下)が好む色TOP3
青年(23ー29歳以下)が好む色TOP3
30代が好む色TOP3
40代が好む色TOP3
50代以上が好む色TOP3
いかがでしょうか?
ちなみに世界で一番人気のある色は「青」。
この調査でも男性は一貫して青を好み、女性も高い位置を占めています。
ここに「トーン」の概念も入ってくるため、ややこしくなります。
まとめ
配色は
「内容にあった色のイメージ」➡「トーンの持つ意味」➡「ターゲットが好みそうな色」
の順番で決めるのがオススメです。
くれぐれも「ターゲットが好みそう」だからといって先に決めない事。
さて、ここまで年代別に「刺さりやすい色」を見てきました。
もっともオススメの手法は、SNSやネット、街中、車内広告などのデザイン物を数多く見るクセをつける事。
さらに、なぜその色が使われたのかまで考えるとデザインスキルは飛躍的に上がります。
もちろん、世のデザイン物は玉石混合なので、自分に刺さったデザイン物から分析することをおススメします。
※オススメはピンタレスト!
早いものでもう年末
僕のいるスポーツ振興課は、イベントラッシュの真っただ中で疲れが溜まってきているのを実感中笑。
皆さんもお身体に気を付けて、素敵な年末をお迎えくださいね。
それでは!
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