時間の問題
2024年 2月13日(火)
昨日の景色…
〈気になる記事・後半…〉
「あのサッカーではベスト8敗退も妥当」三笘薫26歳が“アジアカップ敗戦”をブライトン取材記者に語った「日本代表はやるべきことが共有できていない」
(記事本文抜粋…)
ブライトンのユニホームに身を包んだ三笘薫が、久しぶりにピッチに帰ってきた。 2月10日に行われたトッテナム対ブライトン戦。2月3日のアジア杯・準々決勝イラン戦に敗れた後、三笘はすぐイングランドに戻ってきた。そして5日間にわたってチーム練習に加わり、敵地トッテナム戦で先発出場を果たした。試合中に左足首を痛めた12月21日のクリスタル・パレス戦以来、約50日ぶりにブライトンの一員としてピッチに立ったのである。
試合後、三笘は悔しそうな様子で振り返った。
「(記者:久しぶりの先発フル出場。疲れは? )いや、そんなにないです。コンディションは上がっています。アジア杯もそこまで試合に出なかったので(今日の試合に向けて)コンディションを上げていくのはできましたけど、負けたら意味がない。最後こういう形で負けるのは力がないということ。後半に決め切れるチャンスがあっただけに、妥当な結果です」
「まだまだ弱いところを実感できた」
失意に終わったアジア杯について、26歳のアタッカーは静かに振り返った。 「少ない時間、少ないチャンスの中で、やれることはあったと思う。出し切れなかったところがあった。 毎試合毎試合、悔いなくやるという気持ちでやらないといけないと思っています。 イランに負けたし、イラクにも負けた。あれも実力です。個人的にも、まだまだ弱いところを実感できたので、上げていかないといけないというか。例えば、ゴール前の最終局面のところ。もっともっとクオリティを高めないといけないと思ってます」
「あのサッカーでは、ベスト8も妥当」
三笘が、質問に対して一呼吸置いてから話すようになったのは、ここからだった。筆者は次のように尋ねた。「怪我の影響で、代表のトレーニングや試合に遅れて合流した。外から代表チームを見ている時間も長かったと思うが、三笘選手の目に今の代表はどのように映ったか」。三笘はこう返す。
「全員100パーセントを出し切れていない。全員の100パーセントは出し切れていない、というのは確実にあると思います。相手のロングボールに対しても、 なかなか自分たち(のやり方)がハッキリしないところもありましたし、解決できないまま終わった。 自分がピッチに入った時も、やるべきことが統一できていないところがあった。延長戦に行くことも考えてましたけど、最後のところの集中力も足りなかった。あのサッカーでは、ベスト8も妥当かなと思います」
「日本代表はやるべきことが共有できていない」
別の記者が「今日のトッテナム戦には6万人が集まった。アジア杯とは雰囲気が違うと思うが、どんな気持ちだったか」と質問を続けても、三笘はやはり日本代表を軸に説明を続ける。
「(やっている)サッカーが違うし、スピード感も違う。その中で難しさもある。僕がブライトンでやっていることと、代表でやっていることには違いがあり、戦術も違う。求められることも違います。選手の距離感は、やっぱりこっち(=ブライトン)の方が良いのは確実で。一方、代表は一人ひとりのやるべきことや、立ち位置がまだまだ共有できていないところがあった。その中でもやらないといけないのが代表ですけど。うーん……まだまだ、やるべきことが多いですね」
筆者は「やるべきことが共有できていない」との言葉が気になったので、もう少し深く聞いてみた。「意思統一のところで難しさがあったという話だが、戦術的に、今の代表はちょっと難しいところがあるのか」と。三笘は再び「うーん……」と考える時間を作りながら次のように答えた。
「戦術的にというか、うーん……ピッチ内で、相手がやってきたことに対してすぐに修正できない、というのがあると思う。 (選手が)先頭に立ってピッチ内でやるべきこともありますが、チーム全体としてやらないといけないこともあります。 やっぱ後手、後手になってサッカーをしていた感じがあったんで。『もっともっと主導権を握ってやっていく』と言っていた中で、結局、(これまでも)解決できてないところがあった。こうした問題がアジア杯で出たという感じですね」
クラブと代表で「一番違うところ」
三笘の話は、クラブと代表チームのサッカーの違いにまで及んだ。ブライトンを含めたクラブレベルでは、監督が日々のトレーニングで戦術や決まり事をチームに浸透させていく。当然、チームの成熟度や練度は高まっていくが、短期間の練習だけで試合に臨まなければならない代表チームはそうもいかない。 こうした違いを踏まえた上でも、今の日本代表には課題が多いと話す。
筆者が「プレミアリーグとアジアの戦いで、一番の違いはどこにあるのか」と聞いてみると、三笘はこう答えた。
「アジアの戦いというより、クラブと代表ではプレースピードが一番違う。代表の場合、やっぱり時間がない中で、そこまで落とし込めるのかってところはあります。クラブの場合、お互いを見なくてもプレーできるところだったり、ビルドアップのところの質だったり、前からプレスに行くところもそうですけど、そうしたところがプレースピードの違いとなって現れる。
日本代表は、やっぱりお互いがまだまだ躊躇してるところがあったり、行くべきかどうか分からないところがあるので。そこは……うーん……なかなか解決できていないところがあります。そういうところで、少し後手になって、相手にロングボールを蹴られて、みたいな形が多かった。分析は、まだそこまでしてないですけど、失点したシーンは僕自身も色々関与したところがありましたし。だから(ベスト8敗退は)妥当な結果だと思って、イングランドに帰ってきました」
👉この三苫選手から見た、三苫選手のアジアカップに関する「サッカーnote」…。
何が足りなくて…
何が上手くいっていなくて…
何が問題なのか…
この内容は…
その言葉やその表現は違えど…
イラン戦後にコメントした守田選手の内容とリンクしています…。
守田選手のそれは、敗退した試合直後のインタビューでの言葉でしたのでの、どうしても監督批判ともとれるような直接的なものではありましたが、やはりその根底は、この三苫選手のコメントにもある代表活動としての「時間の少なさ」という問題にあります…。
その中で如何に代表チームとしてのやり方戦術を、チームとしてみんなに浸透させて、そのチームとしての「阿吽の呼吸」としてそのピッチ上でのプレーに落とし込めて行けるかどうか…。
そんな問題がいちばん大きいと…
だから…
その課題・問題から考えると…
今このタイミングで監督を解任して交代したとしても、何の問題解決にもならないということ…。
逆に監督をここで替えれば…
また1からのやり直しで、その選手たちの混乱は増すばかりです…。
ここは…
この今の日本代表の課題・問題の核心を理解し、そしてわたしたち国民は、それを見守り見届ける必要がありそうです…。
でも…
そんなサッカー代表チームの活動における「時間の少なさ」という問題は、どこの国のチームにおいても同じ条件の同じ問題…。
そしてそれは今のブラジル代表チームにおいても同じです…。
あれだけの個々の選手たちの能力が揃っていながら、そのチカラを持ってしてもそれがチームとして機能しなければ、世界で良い結果が出せないというのが現実です…。
しかし…
その戦術やその浸透…
そしてその連携の落とし込みが上手く行けば…
やはりただの「フィジカル」によるパワープレーサッカーに負ける訳がありません…。
そういう意味では…
今回のアジアカップでの日本代表チームの結果は残念ではありましたが、我が日本代表チームのその“ポテンシャル”というのは、他のアジアの国のそれより一歩抜きん出ているようにわたしは思います…。
あとはその“ポテンシャル”を如何にチームとしてスムーズに発揮出来るか…。
そのチームとしての「戦術」とその「落とし込み」…。
それを落とし込むだけの「時間」とその「方法」…。
それが大きな“鍵”となってくるように思います…。
そこのところに注目して…
あとはその監督コーチ陣の手腕に期待したいところですね…
〈気になる記事・前半…〉はこちらから…
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