ライバルとしか思ってなかった
私の小学校6年から中学校3年までの親友の話です。
私の親友は、小学校6年の時に転校してきました。勉強ができ、卒業文集では、座右の銘に「誠実」と書いており、尊敬できる人でした。
私は、その親友とは、中学校になって全く同じクラスになれませんでした。
中学校の教師になってわかったことですが、学級のリーダーになるような子は、各クラスに分散されます。
私は委員長を1学期から3学期までさせられるような人間だったので、その子と同じクラスになれなかったのでしょう。(リーダーに不向きな大人しい人間でしたが、不思議です。)
高校になり、やっと同じクラスになれるかなと思いましたが、離れました。ですが、16キロもある高校へ、毎日、その親友と一緒に高校に通えるものと思っていました。
ですが、その友達は別の友達と一緒に行くことに決めていました。私は一緒に行くことを断念しました。私が思うほど、その子は私のことは思っていなかったんだなと知りました。
新しい世界で新しい友達を、と思っていたのだと思います。ですが、高校の時の自分は、とても悲しい気持ちになったのを覚えています。
ある時、私の母の電気屋に、親友の母がやってきたことがあったそうです。そのとき、
「〇〇ちゃん(私)のこと、ライバルと思っとったんよ。」
と言っていたそうです。
ショックでした。
私のほうは、親友だとしか思ってませんでした。
そのことをだいぶ経ってから、本人に言いました。(よく言えたな)
完全に私のひとりずもうでした。失恋ではないけれど、今となっては良い思い出で、生徒にも話すネタになっています。