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お茶の水女子大学附属小学校 #楽しかったアナログ授業♡#1
各教科の専門の先生が、各科目を担当するお茶の水女子大学付属小学校。
45年も前の昭和40年代(1970年代)のお話、でも子供(人間)は変わらないものだから、アナログが人間の基礎を作るのに、きっととても大切。
アナログな楽しかった授業をメモしておく。
通学かばん
ランドセルは入学時に一応購入するが、1-2年生は布製の手提げやショルダーバッグで通学。なぜなら教科書はすべて学校に置いたままにすることになっていたから。
1-2年生の間「学校の勉強は学校だけにして、家ではちゃんと遊びましょう」ということだったのだと思う。
ランドセルを使用するのは小学校3年生から。使いたい人は使ってOK。教科書は持って帰るようになったから。
革のランドセルで通学するのに憧れていたから、3年生になると早速背負って行ったが、私は電車通学、ラッシュの中では邪魔で不都合なことが多く、(通勤中のおじさんの肘置きになったり!)布バックの方が結局は使い勝手が良かった。
ノート
使用するノートは学校指定の学習用ノートでなく、大きめA4の「白紙の大学ノート」罫線はなし。(当時は糸綴じノート!)基本的に罫線なしのノートを買うように言われていたような気がする。今思えば、自由に書けて良かった。罫線に頼らずにまっすぐ書けるよう練習になったような気がする。「子供だから小さいサイズのノート」じゃないのがよかったと思う。
もんだいづくり(国語:小学校3-4-5-6年生)
教科書の各セクションの内容をひとおおり学習した後、各人で内容に関する「問い」を作ってノートに書き、それに対する自分の「答え」もノートに書いていく。それをひとりひとり発表、先生が黒板に書いて、みんなで一緒に考えていく。
例えば「この場面の主人公の気持ちはどうだったか?」
後に出てくる文章そのままを答えとすれば、まあまあ。それをニュアンスを変えた文章だったり、自分の感じたことや考えも含めた答えなら、「おー、なかなか深い答えだ、いいぞ」ということになる。
自分で問いをつくって、自分で答える。
この授業は楽しかった。後で「もんだいづくり」があることが分かっているので、それを目的に課題文を理解しようと生徒も努める。学習しながら、答えを先に思いつくこともある。
今思えば、これは小学生で行う授業にしてはなかなか深い授業だったと思う。洞察力を養うとか、大人になって自分の人生の問いかけに応用できるほど?!
子供の頃からやっておけば、国語力、自分で考える力が身に着くこと間違いなし!(^^)/
漢和辞典づくり(国語:小学校3-4年生)
完全アナログ、自分だけの手作り漢和辞典(習った漢字の復習ノート)
新しく習った漢字をノート(これは方眼入りA4ノート)に、書き順毎に色を変えてサンプル漢字を大きく書く。(書き順なんて今の学校で習うのだろうか?)その下に、音読み、訓読み、その漢字を使った熟語、四字熟語、それらの意味、を辞書で調べて書いていく。さらに、その漢字を使った例文を考えて書いていく。ことわざなんかも書けたらいいね。親に聞いてもいいんだよ。
漢字の書き順はとても厳しく教えられた。「必」は真ん中のヽ、ノ左払い、\右払い、左のヽ、右のヽとシツコク教えられた。心を書いてバシッとノを書けばいいのにと思っていたけど、書き順は、字を美しく書くための理由があるとも聞く。
印象に残るから大人になっても漢字を忘れにくくなる効果はあるかな?
最近はPCとスマホの影響で漢字を忘れがちだし、そんなに丁寧に学習する必要あるの?と思いがちだけれど、子供時代に日本の文字文化を正しく学ぶ、という点では損はないと思う。
漢字、ひらがな、カタカナ3種類の文字があるのは日本だけ、日本人は自国文字文化を学ぶのにいそがしいのだ!♡
そして私たちは3種類の文字を操る、「優秀な国民」であることを忘れてはならない♡
新聞の切り抜き(国語:小学校3-4年生)
教科書で習った熟語や四字熟語の復習ノート
習った漢字と同じ活字を、新聞の広告や記事の見出しのタイトルにひたすら探す。それをハサミでチョキチョキ切って、ノートに糊で貼っていく。大きい活字ならなおよし、それらを使って文章ができればもっと良し。
(昔のテレビドラマに出てきた犯人からの「脅迫文」みたいだね 笑)
これは親も宿題に参加することになっていて、親子共同作業になる。朝刊、夕刊、広告チラシもひっくり返して該当する漢字を部屋で新聞に這いつくばって探す。これ、親子で結構ハマる日課となる。そして、漢字を探すときに読みを頭の中で繰り返すので、自然と漢字を覚えることにつながる。
モナリザの模写(造形:5 or 6年生)
お茶の水女子大学附属小学校の美術の時間は「造形」の時間だった。一般的に「図画工作」と言われる時間割だが、小学校から「美術」でいいのでは?と思う私である。
「これからモナリザを模写する、家でモナリザの絵の写真や画集をもらってくるように」と先生。あまり美術に縁のない家族も、モナリザの絵の入った画集を手に入れなければならくなる。
パステル登場、A3ほどの画用紙にパステルでモナリザの写真を見ながら手探りで描いていく。かなり長い期間の授業時間を費やしたような気がする。
それを真似て描いていくが、見れば見るほど微妙な色を発見してキリがない。根気がいるし、パステルで手も画用紙も汚れていくけどパステルは直接指で描く感触があって、作ってる感満載。クレヨンから初めて使うパステルはちょっと大人になった感じが嬉しかった。
最後は描いたみんなのモナリザを先生が黒板に張って並べたような気がするが、自分で眺めてみて確かめる、たしかそれだけだったような気がする。(講評や点数付けはもちろんなし)描いた自分の感触を(だけ)覚えている、そういうの、特に美術の授業は大事かも(面白かったとか、つまらなかった、とか、覚えていない、とかでも 笑)
参考になれば嬉しいです!