世界遺産 検定勉強世界編13
自然遺産編
バイカル湖(ロシア連邦) 登録年1996年 自然遺産
古さ・深さ・透明度で世界一の湖
・シベリア南東部にあるバイカル湖は、地殻変動で形成された構造湖で、世界最古かつ最深の湖
・淡水湖としては最大の貯水量を誇る
・化学成分やミネラル分が少ない環境下な為、透明度が非常に高い
・水生動物が1500種類以上おり、約8割が固有種である
→淡水に生息する唯一のアザラシ、バイカルアザラシも見られる
ンゴロンゴロ自然保護区(タンザニア連合共和国) 登録年1979年/2010年範囲拡大 複合遺産
多様な動物が生息する世界最大級のカルデラ
・「世界の動物園」と呼ばれる、タンザニア北部のンゴロンゴロ自然保護区は、豊かな生態系を誇る大草原である
・火山の噴火によって出来た、世界最大級のカルデラ「ンゴロンゴロ・クレーター」は、標高の高い外輪山(クレータの縁)に囲まれており、面積は300㎢に及ぶ
→25000頭の大型有蹄類が生息し、クロサイやリカオン、アフリカゴールデンキャットといった絶滅危惧種も生息している
・クレーター内のオルドヴァイ渓谷では、アウストラロピテクスの化石が発見されたほか、現生人類の化石も見つかっている
→2010年 こうした人類の進化を証明する文化遺産の価値が認められ、複合遺産に登録
・ンゴロンゴロの一帯は、古くからマサイ族の生活区域である
→1951年 タンザニアを統治していたイギリス政府が隣接するセレンゲティ平原と共に「セレンゲティ国立公園」として保護することを決めた
→しかし、マサイ族の狩猟・放牧権を奪うことになった為、マサイ族からの抗議を受ける
→現在、ンゴロンゴロ地区は自然保護区として、40000人を超えるマサイ族が暮らしている
中央アマゾン自然保護区域(ブラジル連邦共和国) 登録年2000年/2003年範囲拡大 自然遺産
アマゾン川流域に広がる多様な生物の宝
・アマゾン川流域最大の自然保護区群で、ジャウー国立公園と3つの自然保護区が登録されている
・雨季の増水時に水に浸かってしまう浸水林「バルゼア」が生み出す生態系
・常に水に浸かっている湿地林「イガポー」
・湖沼や複雑な水流など多様な自然が生み出す豊かな生態系が特徴
・アマゾンマナティーなどの哺乳類や、体長3mにもなるピラルクーなどの魚類、ブラックカイマンなどの哺乳類など、絶滅危惧種を含む多くの生物が生息している
四川省のジャイアントパンダ保護区群(中華人民共和国) 登録年2006年 自然遺産
貴重なジャイアントパンダがクラス緑豊かな森
・中国南西部に位置する「四川省のジャイアントパンダ保護区群」
→7つの自然保護区と9つの自然公園を合わせた総面積9245㎢
→中国全土のジャイアントパンダの3割が生息
→主食の竹が豊富に自生し、5000〜6000種類の植物が生育する植物学的に希少な地域である
・ジャイアントパンダ以外にも、レッサーパンダやユキヒョウ、ウンピョウなど固有種や絶滅危惧種を含む109種の哺乳類、365種の鳥類が生息している
・ジャイアントパンダは、300万年前から今とおなじ姿をしていた
・中国では人口増加に伴う開発が進み、毛皮を目的とする密猟により、パンダの個体数が激減した
→繁殖率が低いため一度減ると個体数を回復することが難しい
・1984年 「絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)」により、商業目的での取引が禁止された
→1996年 ICUNのレッドリスト記載
・「ジャイアントパンダ保護研究センター」を設立し、人工繁殖を行うほか、日本を含む海外の動物園と連携し、飼育・繁殖をおこなっている
ヴィルンガ国立公園(コンゴ民主共和国) 登録年1979年/1994年危機遺産登録 自然遺産
マウンテンゴリラの貴重な生息地
・アフリカ最古の国立公園
・絶滅危惧種のマウンテンゴリラの保護を目的に1925年に設立された
・広大な敷地内には、万年雪を頂くルウェンゾリ山地や熱帯雨林、火山群など多様な自然が見られる
・全世界の半数のマウンテンゴリラが生息している
・公園中央のエドワード湖には、カバが多く生息している
→隣接するルワンダの内戦や、密猟などにより個体数が激減し1994年に危機遺産登録