特養を卒業します!
お仕事お疲れ様です。
暫く投稿をお休みしておりました。
今回は特養を退職した時のお話しになります。
特養では副施設長、看介護長、事業課長など他にも様々な役職を拝命頂き
従事してきました。働き始めて数年が経ちました。
初めての特養での勤務で様々な経験をした頃、現場も落ち着き
介護主任やリーダーなど各専門部署も落ち着いてきました。
各ユニットもリーダー達がしっかりと業務を回しており
確実キャリアを積んで1人1人が頼りになる存在になっていました。
退職する時期の後半は、他の法人の新規立ち上げの支援や同法人の
事業立て直し支援、実務者研修の講師の業務などが殆どで
出張も多くなっていました。出張での移動の新幹線でも相談や報告のメール
処理などをしていたある時
「このままで良いのか、もともとは自分で事業をやってみたいと思う
気持ちはまだ、あるのか?」と急に考えるようになりました。
正直、業務量が増えていき精神的にも疲弊している自分がいました。
でも、一緒に働いている仲間の事を思い様々な事を考えると
もう少し頑張れると思っていましたが少しずつ、心と体のバランスが崩れてきている事が体調にも表れるようになってきました。
欠勤する事は無く仕事をしていましたが、ある時
上司から面談する機会があり面談してもらうと、衝撃的な内容でした。
それは現場から私に対して不満があるとの事でした。
上司も私に対してどのような不満があるのか説明が出来ない内容でした。
正直、まったく理解できませんでした。私なりに現場スタッフの為
法人の為に努力してきたつもりでしたが、伝わらなかったようです。
この事をきっかけに、責任を取る事と心が折れた事で
退職する事を決めました。
こんな事で簡単に辞めてしまう事を理解できない方もいるとは思います。
辞めて責任を取るとは無責任にも感じましたが、心が正常に保てない
気がしました。何より、もう頑張れなかったです。
情けない気持ちでいっぱいでした。
何より一緒に働いている仲間に言われてしまったことが一番辛かったです。
今まで特養の現場での役割や運営に必要なお金のことなどを
勉強させて頂きました。
特にスタッフのマネジメントについては奥が深くお客様のケアには
必要不可欠な事だと改めて考えさせられました。
人材→人財、同じ言い方でも字に起こしてみると人財はとても大切で
法人とともにスタッフも一緒に成長して行かなければならないと
思いました。
私の職責は、スタッフマネジメントが最重要業務でしたので、如何に
働きやすい職場にして、キャリアップができ、将来のキャリアビジョンを
具体的でイメージできる職場を作る事が出来るのかだと思いました。
働き甲斐のある職場で、また明日も頑張れる職場で頼りにできる先輩や
同僚を如何に多く作れる環境にしなければならないと実際に働いてみて
思いました。
改めて、オープニングから振り返ってみると施設建設業者様をはじめ設計士の方々など色々な方々が新規特養に関わりがあり、新規開設の特養がオープンするまでに大変多くの人が関わりました。
何よりも現場で働くオープニングスタッフは私自身が面接をして採用した
スタッフが殆どでしたので一人ひとりに思い出がたくさんあります。
また、入居された利用者様一人ひとりにも素敵な出会いや思い出がたくさんできました。
特養での経験は大変貴重な経験で私自身にもさまざまな考えが出来るように
なったり、度胸がつき自信にもなりました。
時には、上司から叱責される事や入居されているご家族様から私の不慣れな
説明で不信感を与えてしまい退居されてしまったりもしました。
スタッフに関しては、言葉足らずで信用を失い退職されてしまう事をありました。
それでも、特養は入居者様がいらっしゃる限り、施設は動いていますので
後ろを向くばかりではなく、しっかり反省をして同じことを繰り返さない
様前を向いて進んできました。
本当に本当に貴重な経験と仲間に出会えたことが私自身の宝物になりました。
退職した後も、特養で出会った仲間達とは定期的に会ったり、食事をしたり
お互いの近況を話したり楽しく交流を今もしています。
素敵な仲間に出会い、私を支えてくれた事を今でも感謝しています。