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塩原温泉まち歩き
前日泊まった渓雲閣からの送迎車は、スイスイ下ります。朝、雪は降っているけど、弱め。とはいえ、屋根にも山にも道にも、たっぷりと積もっていました。
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宿を出たばかりのうちは、すれ違う車は少ない様子。運転手さんに聞くと、温泉客というより、もっと奥のスキー場へ向かう車が多いらしい。(大型バスも時々すれ違う)
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そのうち、すれ違う車が少ない理由がわかりました。登り坂の雪道に難儀して押されている車が山を登る車線の渋滞を作っていました。
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さて、塩原温泉バスターミナルに到着です。
この後すぐにJRの駅に向かう路線バスに乗る方が多いようです。でも、私は塩原温泉街をのんびり楽しむつもりです。きちんと予定立てていないけど…。
バスターミナルに併設の観光案内所で検討しましょう。
ぼんやりと、日帰り温泉に行きたいな、と考えていました。パンフレットを見てみると、条件に合うホテルや旅館は少ない。まず、ここから歩いて行かれること、今この時間に入れること、お湯が良いこと。なのだけど、午前中から入れる所がまず少ないんですねー。そうか、宿泊客が帰って、掃除時間だからかな。
それでも見つけた貴重な、日帰り温泉をやっているという旅館をいくつかピックアップしました。
観光案内所の係りの方によると、「電話で確認した方が良い」とのことでさっそく確認。ことごとく「今日はやっていません」とか、リニューアル中とかで振られっぱなし。係りの方のおすすめの宿は、15時からの受付で、それは帰りのバスの時間なので諦めました。あー、残念…
最後の1軒、これで駄目なら完全に諦めようと思い、電話します。
「やってはいるんですけど、駐車場の雪かきが終わってなくて…」
「いえ、車ではないです〜。今、観光案内所にいるので、すぐに行けます」
というやり取りがあって、決定しました。
目指すは「ホテルおおるり」!
さっそく、観光案内所の方に行き方を聞きます。観光案内所がある場所よりも一段高い場所にある大きなホテルなので、道に出るとすぐにわかりました。
歩きならば、裏道(住宅街の細い路地)が近道とのことで、教えていただいたのですが…
ふと、私の靴を見て、「それなら大丈夫かな」。
そして「遭難しないでね〜」と明るく見送られました😊
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その意味は、すぐに納得。
細い路地は、全く雪かきされていなくて、20〜30センチ積もっている"道なのか?"と疑わしい場所を探り探り歩きました。万一、見えない段差や水路があったら、アウトですから。
少し道幅がある生活道路は車道はかろうじて雪が固められているだけで、歩道は歩けない状態です。たまに通る車を大袈裟に避けて、やっとの思いで到着しました。
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到着したのは11時少し前でしょうか。ロビーはガランとして薄暗い。やってます…、よね。
すると、男性客がロビーで日帰り温泉の受付をしている様子。私も続いて受付しました。料金は、入浴料500円、タオル(小)100円、バスタオル100円、合計700円。なんか安い気がする。
建物は昭和っぽい。インテリアや調度品も。
そして客がいない(宿泊客はチェックアウト後)大きなホテルは、少し不気味。いや、失礼。
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まずは、メインである地下の檜風呂へ行きましょう。ここは源泉かけ流しらしい。
階段を下り女湯の入り口を開けます。やっぱり、誰もいない。
そうそう、コインが戻るロッカーがあるので、大きな荷物を入れます。
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湯けむりモウモウですね~
掛け流しの温泉も、誰もいないお風呂にどんどん流れていました。
昨日の宿とは違う泉質のようです。薄く茶色の透明感、刺激はありません。温度もちょうど良い感じ。
しばらくの間、雪を被った石灯籠をぼんやり眺めます。じんわりとお湯を堪能できました。
そして誰も来ないうちに湯から上がりました。
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温泉入りたてでホカホカのはずだから、ストーブは切っても問題ないかなぁ。(今回は浸かるだけで髪を洗っていないけど)
なんて考えながら服を着て、次のお風呂へ。
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露天風呂は、看板通りに岩風呂でした。
景色が素晴らしいです。高台にあるため、塀もなく開放的。しかも、ほとんど人工物は見えません。雪の森と山々を望めました。軽く雪が降っていますが、意外と空が明るいのが不思議な感じ。だけど、急に強風で木に付いた雪が吹き飛ばされます。
半分程度は丈夫な屋根がありますが、その先の半分は後付けの屋根が掛かっています。文章で伝えにくいですね。雪のためか、さらに先端部分の屋根なしの場所には行かれないようにお風呂の中を板で仕切られていました。
びっくりしたのは、屋根からの落雪があるのです。自分には当たりませんでしたが、結構大きめの塊が急に落ちてきて「ひー、こわっ」となりました。
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最後まで誰にも会わず、露天風呂を出ました。内湯に続き、独泉状態でした。
貸し切り露天風呂は、入り口を覗いただけです。
実は、お風呂に行く途中に気になる施設があったんですよね。こちら、キラッキラのダンスホールです。
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ドアが開いていたし、覗いてみたいのは人間の本能でしょう。(部屋に入ってはいません)
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外にあった案内を見ると、ダンス大会やショーが開催されているようで、この場所は立派に現役なのです。床も壁も鏡もピカピカに磨かれ、美しいと思いました。
借りたタオルを回収場所に入れ、ホテルを後にしました。外はキリリと寒いけど、身体はホカホカ。
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先ほど来た道を戻ります。この道は往きと変化なし、雪は相変わらず。
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住宅横の細い路地は、私が歩いた後に誰かが通ったようでした。少し踏み固められていました。
さて、観光案内所に戻り、リスタートです。
お昼時が近くなりました。土曜日で観光客が続々集まり出したので、混まないうちに決めていた店へ向かいます。
そして、昨日の宿で出された温泉まんじゅうの店を見つけ、お土産に購入しました。
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さて、少し歩きましょう。
ところが雪が強くなってきまして、休憩できる店へ入ることにしました。
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塩原温泉の地元グルメとして、「とて焼」を推しているようです。少し厚みある小麦粉と地元牛乳で作った生地でクレープのように具を巻いて、店ごとに特徴あるものを提供しているようです。寿司屋は食事系だったり、カフェや甘味屋はスイーツ系とか。
この店は、スイーツ系でした。が、ランチ直後なので小麦粉を使った「とて」部分は遠慮して、その中身部分のデザート、ヨーグルトのいちご🍓ソースにしました。
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ヨーグルトは濃縮された濃いもので、栃木県らしくいちごは甘くて美味しい!いちごソースも。さらに追いソースまで付いていました。
しばらく休憩していると、雪が少し落ち着いたようです。店を出て、バスターミナル方面へ戻ります。
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途中で、塩原もの語り館に寄り道する時、同じ宿に泊まった台湾から来た女性とすれ違い、ニッコリしてもらえました。一瞬分からなかったけど、雪対策の完全装備(これがまたオシャレなんですよ)にサングラス、カッコいい!
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吊り橋を渡り切ると、温度計が設置されていました。4℃くらいかな。この時は、雪も止んで日差しがあって空も明るいですね。
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天気は目まぐるしく変化します。またしても雪が降りはじめ、歩き回るのを断念しました。バスの時間まで、何をするにも中途半端。こんな時は、観光案内所で待たせてもらうことにしました。
よくよく考えると、ホテルや旅館ではなくて、日帰り専門の温泉へ行くのもあり、だったかも。歩ける距離に大きな足湯の施設「湯っ歩の里」がありましたね〜。または、少しバスで移動すると、日帰り温泉専門の施設もあったし。
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でも!
旅に正解はないのです。
何を選ぶか、そして何が待っているかを楽しむのが旅ですものね。「思ってたのと違った」というのも含めて。
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この時間の路線バスは、新幹線駅の那須塩原駅行きではなく、西那須野駅行きなのでJRで一駅移動します。車がないと、少ないバスと電車の時間に縛られるのは仕方ない。
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那須塩原駅を定刻通りに発ったのですが、他の新幹線が相当ダイヤ乱れのため、宇都宮駅で間隔調整をして30分ほど停車。けれど、その程度の遅れで済みました。
強力寒波と雪は多方面へ多大な影響を及ぼしていたけれど、その中でも無事に帰宅できました。
温泉街、交通の皆さま、ありがとうございました😊