峠駅@奥羽本線
山形県を訪れるのは初めてではありません。以前は、新幹線で向かいました。
今回の行き先は、新幹線の停車駅ではありませんでした。一日に数本しかない奥羽本線の時刻表の中で乗った電車は、福島発12時51分、13時19分に峠駅着です。
福島駅から2駅までは郊外の住宅街と農地が混ざった風景です。その後、いきなり山へ入ります。本当に、いきなり。駅間隔も空いて、トンネルを抜けたと思ったのに、トンネル内に停車?
わぁ、なに…この駅は?
大きな体育館、いや古い市場跡地のような、天井だけ見ると、古い蒸気機関車時代の海外の駅のような…
雪が深いということなんですね、きっと。このくらいガッツリした施設が必要ということは。
無人駅だし、改札なし、駅舎なし、待合室はあり、でした。
ちなみに、福島駅からはパスモで入ったので、車内を巡回している係の方(車掌さんかと思ったら、そうではないみたい)から往復の切符を購入しました。係の方のモバイル端末でパスモ支払い、切符は頼りないレシートのようでしたけど。
目的地は、滑川温泉です。宿の迎えの車がこの駅施設内に入って待っていました。私が泊まる宿の4キロ隣の温泉宿の車もありました。何台かは駐車できるスペースがあります。
駅の外には駐車場はおろか、道以外(道も坂道)に平地はほとんどないのです。もちろん、見える範囲で民家も店も公共施設もない。言葉では伝わらないかも、ですね。写真を撮り忘れました。残念…
それから、温泉の話しは、こちらの記事で。
さて、翌日。
宿の車で駅まで送ってもらえました。
そう、奥羽本線は山形新幹線が走っているんですよね。山形新幹線に乗ったことあるのに、この駅は記憶にないのは何故でしょう。
看板を撮影していると、自動アナウンスが新幹線の通過を知らせます。
失敗写真で失礼します。
新幹線、早いですね~。幅が狭くてホームドアもないので、少しスピードは落としているはずです。が、見事に失敗しました。すぐそばを新幹線が通過する様子をイメージできるでしょうか。
そろそろ米沢行きの電車が来るかな、という時間になりました。すると、お餅屋さんが駅の立売にやって来ました。
わかりますでしょうか。二両編成の電車の後方から前方へ売り声を出しながら移動します。すごい人気です。お餅を買う人よりも写真を撮る人に。
私もお土産に一つ購入しました。
唯一無二の体験、そしてこのパッケージが山の温泉旅らしい。
とっても上品で、美味しいお餅でした。お店にも行ってみたかったな。(歩ける近い場所らしいが、今回の待ち時間で行かれるほどではなかった)
素朴なんだか、現代的なんだか不思議な感覚の駅。誰かに話したい駅、でした。