白鳥少なめ、鴨多め@阿賀野市 瓢湖
秋も深まると、季節の話題として「白鳥の飛来」がニュース番組の中で紹介されますよね。
そんな感じで知っているつもり、の場所でした。
はじめから予定していたわけではないけど、今年も白鳥が来ていると知り、行くことになりました。
新潟らしい広大な田んぼがありながら、市の中心部、住宅街が混ざっているような場所に「瓢湖」という人工の湖があります。
ここは、毎年白鳥をはじめとした水鳥が越冬のために飛来するのです。
5,000羽以上の白鳥が来ているそうです。ただ、多くの白鳥を見るならば、早朝が良いそうです。
この時間、ほとんどの白鳥は田んぼへ食事に出ているのです。
なので、湖は「白鳥少なめ、鴨多め」でした。
白鳥観察舎には、瓢湖に向かって大きな窓があり、コーヒーを飲むことができます。
しとしと雨が降っていたので、とても寒くて、こちらに避難することにしました。
しばらく待っていると、「白鳥おじさん」によるエサやりの時間になりました。何かが起こる予感がします。
来ました!
エサがたっぷり入ったバケツが10個くらい運ばれて、桟橋の入り口に置かれます。
ここで、フライングする鴨がバケツに頭を突っ込んでいます。白鳥は、そんなことしません。いや、それより水鳥ではない鳩などが群がっているようです。
そんな騒ぎは無視して「白鳥おじさん」は、バケツのエサを大きな深いカゴにざざっと移し入れます。そのカゴを駅弁売りのように身体の前に掛け、手に持ったマッコリカップのような道具で湖に撒いていきます。
水鳥たちは、「白鳥おじさん」のことをちゃんとわかっていて、おじさんの後を追います。
見ていると、身体が大きい白鳥よりも、鴨の方が身軽でエサを確保する確率が高いように見えます。
ズルい鴨が白鳥の背に乗って、楽に移動して降ってくるエサを先に受け取ろうとしているところを見ました。
白鳥おじさんが何回も桟橋を往復して、エサを撒いていきます。その度に水鳥の大移動が起こるのです。
本能と、学習。
エサの力(パワー)ですね。
突然、白鳥おじさんが私達がいる建物の方に向かってエサを撒いたのです。
え、これは観察舎の窓際特等席に座っている私たちへのサービスなのでしょうか・・・
すると、ものすごい勢いで鴨たちが狂喜乱舞ー!
白鳥も負けていない、けど鴨の方が激しめ~
ガラス越しだったのに、恐怖を感じる勢いでした…😨
写真で伝わるでしょうか。
さて、売店では「水鳥のえさ」が売られています。なんだか、先ほどの大混乱を見た後では気が引けて買いませんでした。
帰る時に、建物の出入り口の壁に「白鳥おじさん」の”ドラマチックでかっこいい写真”が飾られていることに気づきました。
あの大興奮の嵐を巻き起こすことができるのは、「白鳥おじさん」だけでしょう。
とにかく、美しい風景も野生の本能も人間の娯楽もごちゃまぜの得難い体験でした😌
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?