メンヘラ依存女に付ける薬はない

昨日は出社前に汚い繁華街に繰り出し、寿司を食べた。
某チェーン店の寿司屋に入ったのだが、店内にいた15人程度のうち、日本人がまさかのわたし1人だけで、外国人に囲まれていた。
店内は異国の香りが漂い、日本にいるはずなのに、あの空間だけはとんでもなくアウェー感があった。
彼らははiPhoneでしきりに動画を回し(明らかにわたしの顔も入っていたのであからさまに不機嫌な顔をしてみせた)、アボカド握りにテンションを上げ、板前の「わさび、OK?」という問いによくわからないまま「OK」と答えていた。
アボカド握りなぞぬるいものを食うな、しめ鯖を食え。
そしてわさびを舐めるな。あとで後悔するぞ。
何とも居心地の悪さを感じながらお手頃なセットを頼み、黙々と食べていたのだが、どうやら日本人向けと外国人向けでメニューが異なっているようだった。
周りは軒並み「Special」を頼んでいたのだが、チラリとメニューを覗くと、わりかし法外な値段(ご当地価格と言えば聞こえはいいが)で提供しており、胸がすく思いをした。
わたしは性格が悪いのだ。
板前さん、ご苦労様です。
---------------------------------
今日は昼頃から彼氏と待ち合わせ、謎解きゲームをした。
施設内にある謎を制限時間内に解いていくというものなのだが、彼氏は謎解き自体初挑戦だったようで、色々とレクチャーしながら進めていった。
最初は簡単なものでサクサクと進められていったのだが、後半になるにつれ難解になり、2人でしばらくうんうん唸っていた。
そしてここから、謎解きに対する取り組み方に温度差が出てきた。
わたしはある程度考えてもわからないものに対しては、すぐにヒントや答えを見てしまう諦めタイプなのだが、彼氏は時間をかけても何とか自力で答えを導き出したいこだわりタイプだった。
一向に解決への糸口が見出せない問題について、わたしが何度も「ヒント見る?」と問いかけても「いい、もうちょい頑張る」と粘り続けていた。
とはいえ、制限時間もあるのでわたしはヒントを見続け、ひとりお先にスッキリしていた。
そしていよいよお手上げ状態になった彼氏が「遠回しにヒントちょうだい」と言ってきたので、少しずつヒントを与えた。
すると「なるほどな...そこさえわかればあとは自力で答えを見つけられたかもな...うわ〜」とめちゃくちゃ悔しがっていた。
その頃にはわたしは謎解きへの情熱が薄れていたので、ただ無の表情で彼氏を見つめてしまった。
何とも飽きやすい性格である。

謎解きを終えたあと、彼氏がセレクトしてくれた雰囲気のいい居酒屋で夕食をとり、お互いの家族の話などをした。
度数が高めのお酒を飲み、ほろ酔いだったのでどちらかの家に泊まりたい気分だったのだが、「家に帰ったらお水飲んでね」とあっけなく放流された。

ここからわたしと彼氏の話をしたいと思う。
彼氏は年下で、某マッチングアプリにて出会い、付き合ったのだが、何もかも真逆なのだ。
わたしは常に相手に尽くしたい、相手が何をしているかを知りたい、相手にとって自分がいちばんで、最優先であってほしいと思う、いわゆる「メンヘラ」なのだが、彼氏は自立をしていて、あまり人に興味がなく、自分の好きなことや自分の時間を大切にしつつ、彼女との付き合いも生活の延長線上と考えるような、いわゆる「至極真っ当な人間」である。
もはや根っこが違うのだ。
日常のやり取りも仕事終わりに2.3ラリーするのみで、会う頻度は週1程度。
「至極真っ当な女性」なら、何とも思わないはずだが、「メンヘラ」はそうはいかない。
朝から晩まで(仕事中は除く)やりとりしたいし、今何をしてるか教えてほしいし、聞いて欲しいし、1時間以内には返信が欲しいし、常に好きって言って欲しいし、頻繁に泊まりたいし、執着して欲しい。ほったらかしにしないで欲しい。
メンヘラの欲望はキリがない。
付き合った当初は、付き合いたての嬉しさが勝っていたので良かったが、2ヶ月くらいから耐えられなくなってきてきていた。
常に寂しいと感じ、病むようになった挙句、ついに愚行に走る。
(これは後日語る)

先述したように、彼氏は人に興味がないため、会ってない時にわたしが何をしているか聞いてもこないし、自分のこともこちらが聞かない限りあまり話さない。
わたしは彼氏に対して熱量はいつでも100%だが、彼氏には波がある。
自分の時間を大切にしたいときは50%だし、100%だととても甘えてくる。
いつも100%でいて欲しい。
もう一度言うが、彼女がまともならこの付き合い方は何ら問題ないのだ。
メンヘラにとっては修行でしかない。幸せではない。
形状記憶合金ではないので、打たれ弱いし、されたことはいつまでも覚えて引きずる。
メンヘラは、同類と傷を舐め合うことでしか生きる術がない。
メンヘラにつける薬なぞないのだ。
自分でもよく耐えてやってるなと感心してしまうのだが、なぜ別れないのかというと、32歳で今またここから彼氏を探すという行為が疲弊するあまりできないというのがひとつ。
もうひとつは、食べ物や価値観など何もかも合わない割には一緒にいて楽しいと思う瞬間が多く、彼氏からも、将来のことを考えていると言われたため、まだ付き合いを続けている。

おそらく同棲をすれば常に一緒にいられるのでこの悩みはかなり解決されそうなのだが、同棲の話も「いつかしたいね」とぼんやりしているので、苛立ちを覚えている。
こちらは時間がないのだ。

今日もおとなしく家に帰らされたのでふてくされ、「寝る」を嘘をついて早々に切ってしまった。
大人げない。
次会うのは来週。
少しでも特別なことがあったり、2人の関係に進展があればいいなと思いながら寝ます。

また明日...。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集