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第316回、みかん絵日記という、しゃ~わせについて語ってみた


ここ数日、ゴジラ-1.0の各賞の受賞に、鳥山明氏、TARAKO氏の死去といった衝撃的なニュースが続いて、頭の整理が追い付かなくなっているのですが、自分にとってはやはり最初に、TARAKOさんへの追悼の意を書かない訳にはいきませんでした。

何故ならTARAKOさんは、自分がブログネームとしても使わせて頂いている「みかん絵日記」みかんの声を担当されている人だからです。

みかん絵日記は、白泉社の少女漫画雑誌『LaLa』に、1988年~1995年の期間連載されていた、安孫子三和さんの漫画で、1992年に日本アニメーションでテレビアニメとして30話が放送された、ほのぼの系の日常アニメです。
※のちにビデオ化の際に、未放送分の31話が収録をされています。

みかんは、草凪家(くさなぎけ)にペットとして飼われる事になる、野良猫の名前ですが、みかんは人間の言葉を話せる事から、人間達に化け猫扱いをされて来た経緯があり、人間不信になっていた猫のみかんが、草凪家の家族に出会う事で、幸せな生活を送る様子が描かれています。

こういう話だと大抵、猫のみかんがなぜ話せるのか?等といった掘り下げが行われると思うのですが、この作品ではそういった掘り下げは一切行わずにみかんを一匹の普通の猫として、草凪家が自然に受けとめているのです。

※一応みかんの最初の飼い主のおじいさんが、みかんに言葉を教えたところどんどんと話せるようになっていったというエピソードはあるのですが。

みかんが人間の言葉を話せる事以外は、何の変哲もない普通の日常が描かれていくだけなのですが、幼少期から心を病んでいた自分が、その何でもない日常生活の描写に、心を癒しまくられていた、貴重な作品でもあります。

以前ブログで紹介した事のある、同時期に放送された「ママは小学4年生」というアニメと合わせて、この二作品は、自分の中で二大癒しアニメとして深く心の中に刻まれているのです。

日常系アニメは、ジャンルとして存在をしているので、それ程珍しくはないように思われるかも知れませんが、自分にとっては多分、主役が高校生ではなく小学生である事と、こてこてのファンタジーでも完全な日常系作品でもない絶妙なファンタジー感が、自分のツボにはまっていたのだと思います。

ちなみにこの二作品に加えて「姫ちゃんのリボン」「ミラクル☆ガールズ」を含めた四作品を、日常系、四天王アニメと、勝手に位置付けています。
姫ちゃんのリボンは、中学生で、ミラクル☆ガールズは、高校生だろというご指摘があるかと思いますが、つまり自分にとってはこの四作品が、小学生から高校生まので、青春の思い出代わりとなっているのです。
(今さらっと怖い事を口走りましたが、聞き流しておいてください)

ウィキペディアによると、裏番組がドラえもんだった為、視聴率が振るわず打ち切りになってしまったようですが、小学生の少年としゃべる猫という、ネタ被りも相まって、いくら何でも放送枠の相性が悪すきたのではないかと悔やまれる思いがあります。

アニメは何かの賞を取られたのではないかと思っていたのですが、ネットで調べてみても、何の情報も得られなかったので、思い違いかもしれません。

放送数も少なく、決して恵まれた状態にあるアニメではありませんでしたが
紛れもなく、しゃ~わせ(みかん語)な時間を与えてくれた、自分にとってとても思い出のあるアニメなのです。

DVD-BOXは持っていますが、もう十何年も見ていません。
今見たら、懐かしさと幸せさで、泣いてしまうと思います。
自分はみかんと吐夢のどちらの立場にいたいのか、未だによくわかりませんが、
多分、そのどちらでもなく、二人の幸せな日々を、ただ見ていたいのだと思います。

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