第54回、トライガンの魅力を語ってみた
自分が少女と双璧をなすくらい好きな物に、サイボーグがあります。
(もう子供ではなくて、完全に少女に限定しちゃてますが)
サイバーパンク物が好きな理由の一つには、このサイボーグが活躍するからというのもあります。
「サイボーグってあれでしょ?ターミネーターみたいのだよね」と言われる事は、決して少なくないと思うのですが、厳密にいえば少し違います。
はっきりした定義は自分も自信がないですが、自分の認識では、サイボーグは外見が人に似ているかどうかではなく、人間を含むあらゆる生物が機械によって、身体及び脳の機能が拡張されているものを示します。
ターミネーターは、よくサイボーグとして紹介をされる事があるのですが、自分の中では、あれはロボットの部類に入ります。
日本ではかなり昔から、サイボーグを扱った漫画やアニメは数多くあって、メジャーな所では「サイボーグ009」「コブラ」などがそれにあたりますが
日本のサイボーグ物に共通してよく見られるのが、身体の一部に、隠し武器や特殊な機能が仕込まれている事です。
これは多分、日本が銃などの武器の所有が認められていない事に関係があるのではないかと思われ、表立って武器を所有する事ができない日本の国柄が武器を身体の一部に隠すという、独自のスタイルへと繋がっていったのではないかと思っています。(あくまでも私見です)
そんな数多くあるサイボーグ物のSF作品の中で、自分が一押ししているのが
「トライガン」です。
トライガンは漫画家の内藤泰弘(ないようやすひろ)氏による、惑星移民船の大量墜落により、過酷な環境の惑星で、生きる事を余儀なくされた移民難民の人達を、西部劇風のシチュエーションで描かれた、サイバーパンク作品で世界観的には、ブレードランナーのような発達した未来都市を舞台とした物ではなく、マッドマックスのような荒廃した世界を舞台にした作品となっています。(ジャンルの言い方が、今一よくわからないのですが)
未来でありながら、生活自体は現代よりも後退していて、その中で、武器やサイボーグ化された身体など、所々で未来感のある技術が見え隠れしているのが、とても魅力なのです。(ディストピア系作品全般にいえる事でしたが)
西部劇風なので、割と普通に銃を使いまくりますが、主人公のヴァッシュ・ザ・スタンピードは、左腕の義手にも隠し銃を仕込んでいて、ここぞという時にそれを使用するのが、自分的にはとても中二心をくすぐられるのです。
(もっと凄い隠し武器も持っているのですが、ここでは説明を割愛します)
ここまで熱く紹介をしておいて、原作の漫画は実は読んでいないのですが、1998年に放送されたアニメ版がとても人気があり、自分もアニメの方を見てハマった口です。
2023年に「TRIGUN STAMPEDE」というタイトルで、3DCGアニメ作品として再アニメ化もされたのですが、こちらの方は熱心な原作、旧アニメ版ファンにコレジャナイ判定をされてしまい、自分もその一人になります。
過去のアニメ版が、原作連載中のアニメ化という事もあり、途中からアニメオリジナルの展開になってしまったので、長らく原作に忠実な再アニメ化が望まれていたと思うのですが、新アニメ版は残念ながら、より強くアレンジをされた、ほぼテレビオリジナルの作品となってしまいました。
この辺は似たような経緯をたどりながら、原作に忠実な再アニメ化をして、見事にファンの期待に応えてくれていた「鋼の錬金術師」の手腕を見習って
欲しかった所です。
トライガンの魅力を殆ど伝えられていないですが、作品紹介をしただけで、十分満足なので、今回はこの辺りで終わりにしようと思います。