38. 瓢箪から駒_先生、税金が高すぎます!②
「先生、日本の税金、やばい!」
とあるクライエントさんの先日のレッスンでの第一声でした。
昨年、日本で起業したクライエントさん、今月だか来月だかに会社の口座から税金が引き落とされるそうなのですが、その額がウン千万!だったそうで、さすがに血の気が引いたとか。「日本の税金は高すぎる!」と以前からボヤいていましたが、今回は本気で途方に暮れていました。
ところが、そこから話は意外な方向に進展。
「先生、来年1年分のレッスン料、まとめて払ってもいいですか?」
「え?」
「あと、社員の◯◯さんの分も福利厚生として一緒に支払います!」
「えっ!? でも、2人とも平日ほぼ毎日レッスンしてますよね?1年分まとめると、かなりの額になりません?」
「税金でウン千万も持っていかれるなら、日本語学習に投資した方がずっと価値があります!」
というわけで、来年分の2名分レッスン料を、この年末に一括請求することになりました。
いやはや、こちらとしては瓢箪から駒。ありがたい話です。
でも来年は、というか、来年も、風邪すらひけませんね、私。
ところが話はこれだけで終わりません。
翌日、海外在住の別のクライエントが、レッスン中にこんな話をしてきたのです。
「年末に日本へ観光に行きます。その時、自分の日本の銀行口座から先生の口座に直接振り込みます。手数料がもったいないので、来年半年分の請求書をください。」
この方、以前は日本で働いていて、お給料も日本円でもらっていたのですが、帰国するときにあまりの円安にそのお金を自国貨幣に両替できず、帰国後も日本でのお給料は、ずっと日本の銀行口座に眠らせていたのです。
それにしても、2人とも、お金に対する合理性がすごい!
無駄を省き、価値あることにしっかり投資する。
見習わなきゃなと思いました。