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二月二十日

六国が恐れる大秦国の歩兵は勇猛な戦士、血を流すこと死ぬことを恐れるな、斬って斬って斬りまくれ!魏兵の血で平原を赤く染めよ、諸君らの武運を祈る!!

「キングダム」には考えさせられる台詞が沢山あります。 当今の名台詞などより吟味すべき言葉は、決め台詞よりむしろ何気ないシーンにこそ誠の価値があるのです。


出典「キングダム」壁

国が恐れる大秦国の歩兵は勇猛な戦士、血を流すこと死ぬことを恐れるな、斬って斬って斬りまくれ!魏兵の血で平原を赤く染めよ、諸君らの武運を祈る!!

「キングダム」

《荒筋》

 秦国の下僕・信は漂と自身の夢を叶えるため、王子の玉座奪還に手を貸す。逃避行で一緒になった河了貂を加え、嬴政達は山の王の助力を借りて連合を組み、玉座奪還作戦を行う。

 王都咸陽に入城し、信たちは遊撃部隊として回廊と王宮にて王弟側の兵達と戦闘、激戦を制す。かくして嬴政と山の王達は王宮反乱を収めた。

 王宮反乱を鎮めた信は下僕の身分から財と家をもらい正式に秦人となる。

 そして、彼は村に掲げられた歩兵募集に応じ、初陣の戦場に向かう。戦場では共に玉座奪還戦を戦って壁もいる。
 壁は伍の兵をむやみに傷つける千人将に同じ千人将として意見すと、伍の兵達に檄を入れる。


《解説》

❤️心ある限り人は豚のように生きられない。

 人が何か動くには体がなければなりません。ですが、健康一番でも食事だけ与えられてそれで事足れりでは、人間世界の発展は無いでしょう。

 人は豚のように侮辱されたまま生きられない。

 自分が何者か、誰かのために役に立っているのか、合っているのか、叶えられたい喜びを与えたいし与えられたい。
 人の心は常に自分以外の世界と繋がりたい欲求が存在します。

 自分達は勇者、誇り高い存在であると壁千人将は伍の兵達を称えます。自分が自身にも周りからどのような価値があるかを説かれて心は喜ぶでしょう。

 心が定まれば目的目標を与えます。行動の自由は何のためにあるのか、自分達が自他のために何をすべきなのかを指標が掲げられればあとは始めるだけです。

❤️事を謀るは人にあり、事を成すには天に在り。

❤️それでも武運は操れない。

 勝敗は時の運。人事を尽して天命を待つ。 

 自分達が万全に準備も鍛錬も整えても、勝負は相手次第。 更には天地に世界などのそれ以外の環境的な要素から突発的な要素までその時を左右する。

 優れた組織の長たちは自分の技に大変な自信を持ちながらも、全ての成果を自分だけのものだとは思いません。
 組織の成果とはチームワークの賜物であり、敵よりも武運が勝っていたからだと覚悟をよく知るからです。

 武運、天運を操れないのは人も自然の一部であるからに他なりません。

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