
ボーナス、うれしくてこわい。
昨日、はじめて冬のボーナスが入った。
金額を見て驚愕だった。
一度に目にしたことのないような金額。
周りの先生は税金が引かれすぎだと怒っていたけれど、わたしはそんなことまだどうでもよくて。
一人ひそかに、いろんなことを考えてしまっていた。
わたしの父は、ボーナスなんて無い職場で働いている。
わたしが中学生のときに仕事が変わり、元々そこまで高くなかった収入が、がくんと落ちたそうな。
母はその時期に専業主婦をやめて、パートを始めた。
「お金ないねん〜」「節約しな!」
の言葉を、浴びるように聞いてきた。
我が家がいわゆる「相対的貧困」だということも、高校生くらいになると教えてくれた。
でもわたしはその生活の中で、不便を感じたことはなかった。
中学生のときは「公立の試験に落ちて私立の学校に行くことになったら家庭が終わってしまう…」と本気で思っていたけれど。
だからこそ、死ぬ気で勉強を頑張れた(と自信をもって言えるくらい頑張れたのは、今のところその時期だけ。)のかも…?と思うと、わたしには必要な追い込みだったな、とも思える。
家族で旅行に行ったことは一度もないし、
ブランドの服やバッグは家にない。
大学の費用はぜんぶ奨学金で賄ったし、
賃貸のマンションに自分の部屋はない。
だけど
祖父母の家に遊びに行った思い出はあるし、
絵本は家にたくさんある。
誕生日や人生の節目には贈り物をくれるし、
自分の勉強机はちゃんとある。
こうやって言葉にしてみると、
わたしはわたしの両親のお金の使い方が好きだなぁと気付く。
節約しながらも小さな楽しみをつくりながら生活することのしあわせを、日々の姿で教えてもらっていたんだなと気付く。
わたしは、お金を何に使う人になりたいだろう。
これを機に考えてみると…
わたしは、
・人のためにお金を使える人
・体験や経験にお金を使える人
が素敵だな、という感性をもっているのかもしれないと気付く。
もちろん、写真のディグダのドーナツとか
自分へのご褒美もしっかり
ときどきは、買うのだけれど。笑
お金がもらえることのありがたさ、
この大金に「こわい」と思う感覚、
この先も絶対に忘れないでいたい。
想いと意思をもって
お金を使える人になっていきたい。