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明日がこわくて眠れない夜に

寝てしまうと、夜が明けて明日が来るから
明日がこわくて
寝るのがこわくて
眠りにつけない。

社会人になって教師の仕事がはじまってから、日曜日の夜はいつもこんな感じ。
平日の夜はそんなことを考える余裕もなく、先週なんて何度か歯磨きも忘れて寝てしまうほどだったけれど。

明日授業がある図工も書写も、きっとどうにかなるんだろうけど
その自分の「きっと」の信憑性が
今はとてつもなく低くて、
じゃあ事前に準備したらいいって分かっていても
準備の仕方がよく分からなくて、
じゃあ他にももっとできることはあったって分かっていても
今からできることは限られていて、
考えれば考えるほど不安が増していって

寝るのがこわい。



そんな中で、今まで一人でスマホのメモに
気まぐれに綴っていた言葉を見返していると

去年、毎週早起きして、学生スクールサポーターとして遠くの小学校まで通っていた時の記録が出てきた。

今の余裕のない私とはちがう自分がいて、
「こんな時もあったもんな、私。」とすこし
安心できて希望をもてた気がしたので、noteにも残しておくことにする。

↓ここからは、当時のそのまんまの
 去年の年の瀬の、私の言葉です。

今年小学校に行くのも今日で最後。
こんなに早く起きるのも、きっと今年最後。

朝って不思議なもんで、感覚がいつもより鋭くなっている気がする。
いつもよりも、感じ取ることが多い気がしている。
なのでここに、書き留めておく。

家を出て自転車に乗った時は夜かと間違えるくらい真っ暗だったのに、駅に着くころには空が少し明るみを帯びてきていて、「夜明け」を感じた。
たった15分ほどの時間だけど、時の流れをきちんと空気と肌で感じられた。

信号待ちの時、信号の光がぽやぁっと、いつもよりキラキラして見えた。これは先週も同じだった。
この時間特有のものなのかな。綺麗。

いつも私が乗る6:42発の電車はぎゅうぎゅうと押しつぶされるほどの満員電車なのに、今日は隙間があった。
年末やからかなぁ。
もうお仕事終わった人、お疲れさまです。

電車に乗っている時、ふと窓の外を見た。
淀川と今にも顔を出しそうな朝日の光が、すっごい綺麗だった。
周りはみんな、手元を見ていて気付いていない。でも私の隣の人は、ずっと窓の外を眺めていた。
身近なもののうつくしさに気付ける人、すてき。

乗り換えのエスカレーター、みんな早歩き。
朝ならではの光景。
みんな急いでいる。
このセカセカした感じが毎日続くと、だんだん心の余裕が削られていくのかな、なんて考えた。そうでない人ももちろん多いのだと思うけれど。
心の余裕を保つために自分ができること、考えてゆきたいな。

あぁ、こんなに頭がぐるぐるしていて、
忙しや、忙しや。
早い朝もたまには、悪くないな

と思える今日は、きっと心に余裕のある日。
今日もがんばれそう。



この記録から9ヶ月。
今の日々に心の余裕はないけれど
ちょっぴり明日が来るこわさを和らげてくれた
過去の自分、ナイスー!
と、思うことにする。

明日、なんとかなりますように。

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