ライターズブロックを考える

デビューからこっち、文章がさっぱり書けなくなる状態に陥ることが、ちょくちょくある。

一番大きかったのは、デビュー直後。それまでは特に意識することなくできていたのに、あっさり文章が書けなくなった。
その後は回復していたんだけど、ここんところまた低空飛行でちょくちょくと、魔女の宅急便のデッキブラシ飛行みたいなノリで沈む。

お話の展開に詰まる、とか、アイデアが湧いてこない、というのとはまたちがう(それはそれでなる!)
頭で考える部分はなんとかなるし、なんとかならなかったら編集さんを頼れる(だいたいいつも頼ってる!)
むずかしいよね! って、苦労を共有できたりもする。

ただ、それらを考えたあとで、原稿に文章を書いていくときに、喉の奥でいろんなものが詰まってしまって、言葉が出てこなくなるみたいな状態になることがある。
これたぶん、頭じゃなくて、心理的なものなんだよね。
これがすごく厄介というか、なんでこうなっちゃうんだろ……って自己嫌悪に陥る。
人と共有も相談もできないし、ただただ、沈んでいっちゃって。

なんとかかんとかやりすごしながら、どうにかこうにかやっていくしかねぇよなと思い、えっちらおっちらやってはきたのだが。(どんだけだ)

克服できるもんならなんとかしたいな、と思う。
実際、すんなりいけるときはすんなりいけるので、なんかやりようはあるはずなのだ。

で、このごろ、ツイッターのタイムラインでみたんだったか忘れたんだけど、この状態に陥るの、自分だけじゃないらしいとわかった。
ライターズブロックといって、結構一般的な現象らしい。
アメリカではそれについて講演をやったり、本を出したりしてる人もいるらしい。(いま読んでる)

そうか、スポーツにメンタルトレーナーがいるみたいに、創作にそういう方法論があっても、ぜんぜんおかしくはないよなと。
もちろん個人差は大きいだろうけど、自分だけの現象でないのなら、きっとそこには共通要因とか、解決方法があったりするはずだ。
もともとそういう状態にならないクリエーターには必要ないことだし、そういう人だけがプロとして生き残っていける世界なのだといわれれば、まったくそのとおり! ……ではあるのだが、自分はそうではないっぽいので、習得できる技術としてそれを身につけることはできねえかしら、と考える。(僕はヒカルの碁で伊角くんが技術として緊張を克服していくエピソードが好き)

なので、ちょっと、自分のなかのライターズブロックってなんなのか、いったいなにがどうなってそんなんなっちゃうのかを、言語化してみたいなと思った。
ちょろちょろと書いていきます。

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