原稿書きの工程
以下の記事で書くときの工程について考えてたら、自分のなかで整理してみたくなったのでまとめてみる。
原稿によってもちがうし、調子によってもちがうのだけど。
最近はあまり調子がよくないので、以下みたいな書き方をすることが多い。
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① 原稿用紙形式で荒書き
② 原稿用紙形式で推敲
ここまでで、プロットをなぞって物語の概形をまずつくっちゃう。
舞台でいえば、キャラの演技や作劇の演出はあまり考えずに、全体のトーンの確認、シーンごとのページ配分の確認と、シーンの過不足チェック、全体としてちゃんとおさまるかの確認とかをするようなイメージ。
原稿用紙形式で書くのは、文章のリズムや読みやすさを、この時点ではなるべく考えないようにするため。
イメージがしっかり湧いているときや、プロットをやりやすく作ってるときは、この時点で全体の演技演出のイメージも含めて考えている。
プラモデルの組み立てでいえば、ネジゆるゆるで、塗装もしないまま、まずはくっつけて立ててみる、みたいなイメージ。
ゆるすぎて形にならず、後工程に行けないこともちょいちょい…。
で、
③ 文庫形式で推敲
④ 文庫形式(ゴシック系フォント)で印刷して推敲 × 1~3回
ここまでで、情報の出し入れや、テンションの起伏、キャラの演技や作劇の演出のおおまかなイメージの確認をする。
舞台でいえば、監督の視点で、全体のバランスをみる感じ。
ゴシック系フォントの方が意識がロジカルになるので、入りこみすぎないようにこっちでやっている。
プラモデルでいえば、ネジを仮止めして、着色も大雑把に塗ってるイメージ。
⑤ 文庫形式(明朝系フォント)で印刷して推敲 × 2~ 回
文章のリズムや、キャラの演技、作劇の演出を詰めていく。
舞台でいえば、役者の視点で、演技していてしっくりくるかをみる感じ。
明朝系フォントの方が、なんとなく意識が入りやすのでこっちでやっている。
プラモデルでいえば、ネジを全部きっちりと締めて、着色もしっかりするイメージ。
ここまでで初稿。
このへんで編集さんにみせて打ち合わせして(④の段階でしちゃうこともあるけど)、改稿案を考えて、
⑥ 文庫形式で改稿
⑦ 文庫形式(ゴシック系フォント)で印刷して推敲
⑧ 文庫形式(明朝系フォント)で印刷して推敲 × 2~回
と回す。
(改稿すると演技や演出のバランスが乱れるので、チェックしなおす)
んで、提出して校正をいれてもらって、
⑨ゲラチェック
で、整合確認。
あきらめをつける。(←重要)
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みたいなフローで書いている。
調子がよかったら、①~④までまとめて済ませられるので、そこそこ早く書けるんだけど、最近は調子が悪いのでかなり行きつ戻りつ。なのでおそい。ごめんなさい。
なんかもうちょっと要領よくできないもんかなぁ…。