子供も地元の学校へ。冬だけ雪国で暮らす新しい二拠点生活のススメ!
都心に住む人たちが、自然豊かな田舎にも拠点を持ち、都心と田舎の二つの生活を楽しむ「二拠点生活(デュアルライフ)」。
日経Trendyの「2020ヒット予測」にも二拠点生活をする人を表す言葉「デュアラー」がランクインしました。
平日は都会で仕事をこなし、週末は地方で趣味や子育てを楽しむ「週末型二拠点生活(デュアルライフ)」の実践者が注目される中で、私たちは”冬の間だけ、家族丸ごと雪国に住む”という「季節型二拠点生活(デュアルライフ)」をこの冬からスタートしました。
週末二拠点ではなく、季節ごとの二拠点生活が私たちのスタイル
平日は都内で仕事、子供は学校へ通い、週末は田舎の拠点で自然に囲まれた暮らしをする、というのが最もデュアラーで多い「週末型二拠点生活」になります。
私たちは、夏の週末はサーフィンで海へ行き、冬の週末はスキーやスノーボードで雪山へ行く、という生活を20年続けており、子供が産まれてからもそういったライフスタイルを続けています。
週末は、主に車中泊で出掛けることが多く、何年も通っているうちに、訪れるその地に住まう人たちと友達になったり、顔見知りになったりという機会も増えてきました。
ただ、週末だけの滞在になってしまうと、どうしてもその土地の暮らしを堪能できないというか、地域との繋がりも薄くなってしまうような気がしていました。
何よりも、自然の中で子供達を遊ばせることは散々やってきたので、田舎に住まう子供達との関わりや、その土地の学校ならでは教育を受けさせることをやってみたいと思っていました。
そんな時、たまたま乗った山手線の広告で見かけたのがこれ↓
もう、これは私に向けた広告なのだと思いましたよ。
これは移住を後押しする広告ですが、私たちが考えていたのは、「都心」と「田舎」の両方の学校に通い、子育てができること。
冬の間は子供たちとスキーをするのに、週末はかなりの頻度で雪山に通ってました。
その場所は、湯沢エリアが最も多かったのは事実。
ならば冬の間だけ、家族みんなで湯沢に住んで、子供たちも湯沢の学校に通うことはできないだろうかと、昨年の夏からその方法を考えるようになりました。
そして、今は冬だけ湯沢で暮らし、子供達はこちらの学校に通うという「季節型二拠点生活(デュアルライフ)」をしています。
地元の小学校に通うことで「関係人口」を作る
関係人口とは、「移住した『定住人口』でもなく、観光に来た『交流人口』でもない、地域や地域の人々と多様に関わる者」のことを指します。
都市から地方への新しい人の流れをつくり、関係人口が地域づくりの担い手となることが地方創生を促進すると期待されています。
二拠点生活で私たちが重要視したのは、地域の人との繋がりを作ること。
週末だけの訪問なら、都心から来た家族が何かやってるなーという見え方にしかならないかもしれない。
短い期間に、地域の人に覚えてもらうならば尚更です。
その点、子供達が地元の小学校に通うことで、先生や保護者との繋がりを作ることができる。
私たちはyoutubeをやっていたお陰で、二拠点生活で短期移住する前から、地元の一部の人に顔を知ってもらうことができました。
アップする動画に、地元の小学生の子からコメントをもらったりなど、これほど嬉しいことは無いです...!
さらに、こちらの小学校ではスキー授業で保護者のボランティアを募集していました。
可能な限りボランティアとして参加していた旦那は、子供達に顔を覚えてもらったり、同じくボランティアに来た保護者の方と繋がったりと、さらに関係を作ることができました。
そして、湯沢で情報発信しているyoutuberとして地元でそこそこ有名になり、地元で起業しているママさんの提案で、交流会まで開いてもらえることに♫
今は個人的に、湯沢のスキー場や観光スポット・飲食店や二拠点生活の様子を、youtubeやブログで発信していますが、これが仕事という形でさらに地域を盛り上げたり、観光客を誘致したり、地域づくりで目に見える形で関わっていければ良いなと思っています!
仕事は東京の案件をリモートワークで
私たちは10数年前から夫婦で起業しており、旦那は映像制作・私は紙媒体やWeb制作の仕事をしています。
もともとPC1台でできる仕事ということもあって、会社の環境をこちらにそのまま持ってきて、リモートでお仕事させてもらっています。
つまり、湯沢町で住んでいる場所がリモートオフィス。
二拠点生活をスタートする前に、予めクライアントには話をさせてもらって、打ち合わせが必要な場合はSkypeや電話でOKと快く了承してもらいました。
あとは、仕事の合間にyoutubeの動画編集したり、こうやって記事を書いて、自分たちのライフスタイルの情報発信をしています。
今年から二拠点生活を始めたので、今までの仕事をこちらに持ってきているスタイルになりますが、地域に貢献する仕事も少しづつできるのが理想です。
週4回は家族でスキーへ、家族の時間が圧倒的に増える
子供達は小さい頃からスキーをやっており、今彼らが一番夢中になっているのがスキー。
二拠点生活を考えたきっかけの一つも、子供達が夢中になれることを思う存分やれる環境を与えてあげたい、湯沢町に家族で暮らして子供達にとって最高のスキー環境を与えてあげよう!という思いからでした。
週末は必ず滑りに行き、平日は学校が終わって帰ってきたら、ナイターをやっているスキー場に歩いて滑りに行く。
冬の間だけ湯沢に住んでいるからこそ、週4回スキーに行くという贅沢な生活ができています。
都心に住んでいるときは、旦那の仕事の帰りが遅く、子供達が起きている間に帰ってくることはなかなかありませんでした。
二拠点生活をすることで、通勤の時間も無くなり(その分お酒の付き合いも減りww)、家族で過ごす時間が倍近く増えました。
田舎で暮らすことで考え方が変わり、仕事ガツガツよりも子供達との今の貴重な時間をもっと楽しもうという考え方に変わってきているかもしれません。
二拠点生活で見えてきた、本当に大切なものとは
目にするもの、耳にする言葉、聞こえてくる音など、日常の中で無意識に入ってくる情報を変える事で人は大きく変わると言われています。
そして、人生を変える一番手っ取り早い手段が「環境を変えること」だそうです。
特に、都心とは全く異なる環境で子供達に与える影響は、想像以上に大きいものでした。
・学校の生徒数が少ない
・雪道の中、登校班で歩いて登下校する
・学童に通わない
・スキー授業がある
・同級生が抜群にスキーが上手い
・放課後にナイター滑りに行くのは日常
千葉で育った子供達から見れば、湯沢はもう外国くらいの新鮮な景色と環境。
そんな中で刺激を受けないわけが無いのです。
そして、新しい環境で一つ一つ不安をクリアしていくことが、彼らの自信に繋がっているように見えました。
私たちも、湯沢で地域のことを知るうちに、雪山が大好きで、子供達にスキーやスノーボードを思い切りさせてあげる環境を与えてあげるために、移住してきた人たちがすごく多いことに気づきました。
自分たちのやりたいことをやるために、環境を変えてまで成し遂げようとする
そういったパワフルな人たちと繋がることで、より自分たちの人生を楽しむために、現状を変えることを恐れずに、やりたいことを実現させてやろう!という気持ちに火がつきました。
子供ができたり、年齢を経ていくとどうしても守りに入ってしまって、変化を恐れて今の環境や状況を守ることに目がいきがちです。
でも、実際に行動に移すことで、より自分の人生を、家族との時間を豊かにできる。
そう気づいたのは、この「季節型二拠点生活」ならではの大きな収穫でした。
3月一杯でここを離れ、私たち家族は都心に戻ります。
しかしまた冬にはここへ戻ってこれるように、そのために何ができるかをこれから精一杯考えたいと思います。
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