FF14の思い出とか -その2
の続き。
Gaiaでの生活
Gaiaに移転して程なくしてFCに加入した。
細かい経緯はほとんど覚えてないけれど、確か地図G8のあとに主催の人から誘われたとかそんなんだった気がする。
Elementalにいた頃はFF14に誘ってくれたフレンドのコミュニティの中だけで生活していたので、何のつてもない所から自力でつながった初めてのコミュニティだった。
Logs芸人になってしまってFF14での景色や活動がすっかり変わってしまっても、FF14関連なら全部楽しいマンであることは変わらず継続していたので、FF14で起こることは相変わらずなんでも楽しかった。
FCのみんなと毎日のように地図に行き、地図やらルレやらが終わったら当時流行りまくっていたPUBGやMinecraftをやったり、steamで198円で売っているよくわからないゲームをDiscordで画面共有して遊んだりしていた。
週末は、FCで一番のお調子者がやっているKerbal Space Programを画面共有で見てゲラゲラ笑うのが何よりの楽しみだった。
そんなFCの生活でもちょっと嫌だったことが一つだけあった。
FCには当然女性も所属していて、その子(便宜上、Aさんとする)にひたすら微セクハラし続けるおじさんが一人いた。
ぼくはAさんと仲が良かったので、VCにそのおじさんが来るとぼくを盾にしてAさんが逃げてしまい、ぼくとおじさんのサシになることが極めて頻繁に起こった。
ぼくはぼくの方で当時「売上ノルマを達成すると来月のノルマが無条件で1.5倍になる」とかいう狂った会社で営業職をしていたためコミュ力とメンタルが両方ぶっ壊れており、Aさんの身代わりを超えて寂しがりセクハラおじさんをヨシヨシする若造へ進化してしまうという事態に陥った。
結果Aさんとおじさんの間で板挟みになってしまい、Aさんの止まらない愚痴を受け止めつつ、裏でメンヘラおじさんと何時間も個通するとかいう地獄を1,2か月も過ごしていた。
(しかもおじさんは出会い系サイトの通知が来た瞬間VCから消える)
シンプルに心がしんどかった。
2020年
初めての絶コンテンツ
そんなこんなしている折、Aさんから「絶に行こう」と誘われた。
※Aさんとは異性的な関係は後にも先にも無いのであしからず。一応念のため。
色も塗り終わってFF14内ではヒマだったので、1も2もなく飛びついた。
最初はアレキに行くって話だったけれど、気づいたらアルテマに行くことになっていた。絶のために準備したDiscordにもメンバー候補がたくさん出入りしていてなんだかややこしいことになっているようだった。詳しくは知らなかったし、聞かないことにした。
前述のセクハラおじさんが一瞬Discordにいたけど、いつの間にか居なくなっていることだけは気が付いていた。
初めての絶は楽しかったけれど、攻略はこれ以上ないほど苦戦した。
今でこそ”アルテマは絶にあらず”みたいな扱いを受けていて、実際ぼくも他の絶を経験した今ならそれがわかる部分もある。
でも、せいぜい零式を5,6週クリアして喜んでいたような当時のぼくからすれば、完全に異次元の難易度だった。
零式で上位1%の火力を出している(自称)最強プレイヤーであるぼくが、なぜこんなに攻略で躓くのか意味がわからず、屈辱的だった。
それまで"Perfこそがプレイヤースキルの全て"と信じてやまなかったぼくが、Logsの色で腕を語ることに対して疑念を抱くには十分な出来事だった。
絶の固定活動そのものは本当に楽しかった。
なんだか折に触れて毎回言っているような気がするけれど、それまでで一番楽しくFFをプレイしていた。
固定はほぼ男子校のノリで、隙あらば( * )の話か、白魔の風俗レポか、その他諸々の下世話な話を延々としていた。
白魔はマンション付属の下り30kbpsとかいう、阿部寛のHPでさえ開けなさそうな回線でプレイしていて頻繁に赤玉がついていたけれど、それさえもバカにしてみんなで笑えるほど楽しく遊んでいた。
固定内で麻雀が流行り、「10000点を失うと乳首を片方奪われる」という通称 ”乳首カイジルール” が採用されていた。跳満以上の直撃を食らった人は、乳首を取られる時のリアクションをVCに向けて絶叫しなければならないというもの。
なぜそんなルールが生まれたのかはいまだに謎のままである。
アルテマに初突入したのは2020/02/11、クリアしたのは2020/07/12。
5か月もかかってようやっと踏破という事だけど、体感はもっとかかった気がしていたので、それだけキツかったという事かもしれない。
クリアした瞬間は泣いた。比喩でもなんでもなく、嬉しくて子供みたいに泣いていた。
勘のいい人は気づいたかもしれないけれど、2/18にパッチ5.2が実装されたため、絶の攻略は零式と並行で行っていた。
その関係で週に1回しか練習できないときもあったりして、ズルズル攻略期間が延びたのは良くなかったかもしれない。でも楽しかった。
パッチ5.2 追憶の凶星
そんな絶と同時並行していた共鳴も苦労していた。
まだ固定に応募する勇気はなかったものの、モチベと自信だけは有り余るほどあった(絶攻略で自信をへし折られる前だった)ので、野良で早期攻略を目指して頑張ってみることにした。
途中までは良かった。
完全野良で土曜日には3層を踏破していて、初週はキツいにしても2週踏破は十分狙えるレンジに入っていた。
4層で完全に詰まった。
当時の野良には最序盤のギミックである光の暴走を越えられるパーティーがほとんど存在せず、 雑魚練習・後半練習・クリ目… 全て光の暴走で3滅解散していた。
特に早期の段階では「光の暴走:ミルン式」という解法が流行っていて、その後主流になった「あやとり式」に比べて安定度が著しく低かったことも拍車をかけていた。
その後もクリアが一向に見えてこず、1か月経っても共鳴4層をクリアできなかったぼくはイライラがMAXに達し、充電期間としてFF14を休止することにした。
休止といってもアルテマの固定はあったので、絶にだけ顔を出してあとは仕事ばっかりしていた。
転機
休止中、ちょっとしたもめ事があった。
長いこと放置していたElementalのコミュニティに久しぶりに顔を出すと、ぼくがGaiaに行く前とちょっとだけメンツが変わっていた。
そこで共鳴の話を聞いていると、野良の低火力ぶりの文句をひたすら言っている人がいた。
他のみんなは慣れっこのようで適当に聞き流していたものの、ぼくは聞いていてあまりにも不愉快だった。
野良の悪口を聞き続けているうちにぼくのイライラが蓄積していった結果、こともあろうことかぼくはこの瞬間重度のLogs病を発症してしまい、彼のLogsを開くや否や発作のように攻撃を始めてしまった。
「そんな言うけどさ、○○さんもPerf30とかじゃん。他人の文句言う前に自分の出来ることしっかりしたら?」
もうそれからは最悪だった。
当然雰囲気はぶち壊しだし、ぼくがバリバリ詰めをしている何かがピンク色の人だという事は相手も知っていたので、向こうは黙るしかなかった。
やがて彼は顔を出すことは少なくなった。
前述の出来事が決め手だと言うのは自意識過剰かもしれないけれど、少なくとも当時のぼくはそういうことなのかなと思った。
当のぼくもきまりが悪くて顔を出しにくくなり、ついに謝れるタイミングは訪れなかった。
そんな中で絶・零式と立て続けに攻略が上手くいかない状況が続いたことで、ついにぼくは「Perfが高いってそんなにすごいことなんだろうか?」と内省することができた。
よく考えれば何年間もサービスが続いているこのゲームで、ちょっと動画をかじった程度の新規プレイヤーであるぼくが簡単に到達してしまうような
”高み” など、そもそも元より ”高みではなかった” 。
必死こいて何度もコンテンツに通って、たまたまクリティカルがたくさん乗っていい数字が出たログをアップロードしていた自分を思い出し、急にとても恥ずかしくなった。
すぐにACTはアンインストールし、それ以降一切触ることはなかった。
GaiaのFCも様変わりしていた。
もともと活発に遊んでいたぼくやAさんが絶にかかりきりで顔を出さなくなり、高難易度レイドにあまり行かないような層にとってはナギ節だったこともあって、少なくないメンバーが引退もしくは休止してしまっていた。
セクハラおじさんに至ってはキャラ名を変えてサーバーも移転したようだった。
今度はManaで同じことをして無事に晒されているようだった。
1か月ほどの充電期間を終えたぼくは、やっぱり共鳴がやりたくなっていた。
あれだけ没頭していたゲームの最新コンテンツなのだから、どう考えても我慢などできるはずがなかった。
身内のコミュニティがほとんどなくなってしまったので、ロドストに上がっている固定募集から共鳴編の攻略を継続することにした。
時期はもう5月に入っており、実装から3ヶ月弱も経っていたので固定募集自体があまり残されていなかった。
いくつかあった募集の中で、タンクがラスト1枠になっている固定を探して入れてもらった。
特になにも考えていなかったけれど、絶対にACTは使わないようにしようと心に決めて攻略を再開した。
なんだかんだで初めての身内が一人もいない固定で、だいぶ後発となってしまった共鳴編の攻略は、正直に言うとそんなにスムーズではなかった。
だいぶ後発の固定なので当たり前だけれど、超絶高いスキルを持った人たちばかり…とは、程遠かった。
きっと覚醒編の頃の、Logsとずっとにらめっこしていたようなぼくであればとっくの昔にキレ散らかして辞めていたと思う。
でも、思えば久方ぶりのACTなしのレイドは、嘘みたいにストレスフリーだった。
大好きなFF14を純粋な気持ちでプレイできるのが楽しくて、別にクリアできなくてもいいやとさえ思った。
嘘じゃないよ。
長めのお休みを取った割にFF14の腕前はそんなに落ちていなかったのは幸いだった。
ちょっと前まで火力詰めをゴリゴリやっていたので、それに応じてそれなりのスキルは身についていた。
そのおかげか、この後発固定の中ではまるで神のように扱われた。実際、攻略の初期段階ではそこそこキャリーできていた部分もあるかもしれない。
正直、悪い気はしなかった。
その期待を裏切らないように、裏でめちゃくちゃ練習した。
もちろんACT/Logs抜きで。
帰ったら毎日1時間木人を叩いて、いろんなジョブでルレを回し、固定前に練習PTで練度を上げるのは欠かさなかった。
このことは、以前はただ色をよくするためだけにスキルを磨いていたのが、チームの役に立つための研鑽に変わった転機となった。
ぼくと一緒に固定の皆も目に見えて上手になっていき、協力してプレイしているのを実感してとてもやりがいを感じていた。
あれだけ苦しかった共鳴編が嘘のように楽しかった。
固定での共鳴編のクリアは7月に入ってからだった。
めちゃくちゃ進みは遅かったけれど、アルテマをクリアしたときと同じくらい達成感があった。
改めて、「このゲーム、いいゲームだな」と思った。
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