JAPANTOWNに新オープン!HARKEN COFFEのVegan Japanese Lunch Boxとビーガンスイーツ(by USAGI)評価
今月、私の住むバンクーバーのJAPANTOWN/旧日本人町に、高級系コーヒー焙煎カフェ兼日本のビーガン懐石風お弁当を出す店、
HARKEN COFFEE/ハーケンコーヒーがオープンしました。
マネージャー兼バリスタのエルドリックがお友達なので、早速試食とチェックへ。(写真のお髭のお兄さん)
彼はカナダ全土のバリスタ競技会にもでてる、一流バリスタらしく、こだわり抜いたコーヒーを入れてくれます。そのこだわりが素晴らしいエナジーになって、美味しいんですよ。違うんですよ。彼のコーヒーは。
以前、中華街のアンティークショップの片隅を借りて、カウンターだけのコーヒー屋さんをやってた時に、偶然見つけました。すっかりハマって通い詰め、仲良くなって知ったのが、このHARKEN COFFEEオープン計画。
自分の大きい店を開くのね?と思ったら、そんな単純な話じゃなかった。中華街に人気のビーガンピザ屋さん、Virtous Pieというのがあるんです。あまりに人気で、アメリカのポートランド にまで支店開いた、人気店というかチェーン化してる。
ここのオーナー夫妻の新しいビジネスで、エルドリックは雇われマネージャー兼バリスタ。日本町だから日本料理っぽいテーマのカフェを作ろう、ということで、ヘッドシェフは西洋系だけど、副シェフ(英語でスーシェフ)に日本人女性のシェフを雇って、日本の懐石弁当っぽく、しかもトレンディなビーガンカフェにした。という、プロジェクトです。
日本女性シェフは、Acorn/アコーン(どんぐり)という、バンクーバーの高級ビーガンレストランで働いてたそうで、楽しみ〜。
メニューは、コロナで限定的だけど、テイクアウト仕様の
懐石風ランチボックス
子供用9ドル(税別)大人用15ドル
後はどんぶりもあるよう
スイーツは、USAGIというビーガン・スイーツカフェから仕入れて置いてる
、これまたオールビーガン 。
まずは、何はともあれ、エルドリックのコーヒー飲まなくちゃ。ミルクもビーガンだから、牛乳じゃなくて、オーツミルクにいくつかナッツミルクをブレンドした、エルドリックスペシャル。まあコーヒーは、間違いなく美味しい。知ってた。
次にお弁当。量が違うだけというので、子供用をオーダーして、自宅で盛り付けして食べてみました。
野菜のおかずが4種類でほうれん草の胡麻和え、ビーツ和え、大根と人参和え、茄子の味噌和え、
ご飯は白いご飯にライスクリスプ(米のパフ)をかけたものプロティンは、豆腐にカラシ?っぽいソース
味噌汁付き(豆腐とキノコ3種かな)
感想は、
+うーん、まあ美味しい。味噌汁の味噌が、流石にいいの使ってる洗練された味
けど、
ー自分で作れる家庭料理っぽい。シェフならではの技と創作性、驚きがない。強いていえばビーツの和えものが、西洋野菜で珍しい程度。
ーほうれん草の胡麻和えが、やたらに甘くて食べられず。和食だからって、甘くしてるのかなあ。
ーごはんが普通の白ごはんは、健康志向が多いビーガン向きじゃないし、炊き方も美味しくない。せめて3分づき玄米にして欲しい。
ー高級価格帯で懐石風にするなら、煮物、焼き物、揚げ物と調理法を変えるのが基本だけど、多分シェフに懐石料理の経験がなさげ。ビーガンオンリーシェフかな。似たような和えもの4種は、流石に飽きる
ー量がこれの1.7倍あるという大人用でも、少ない!カナダ人にとっては前菜サイズで、文句が出そう
ビーガンミートアップのボランティアシェフやってる私としては、美味しかったらグループ連れてきたいな、と思ってるんです。でも味はまだしも、この量とお値段だったら、絶対メンバーから文句出る。
ービーガン・スイーツは、豆腐ベースのレモンケーキをいただいたけど、砂糖のトッピング部分が、激甘!本体はちょっとパサパサしてたのは、ちょっと古いのかな。ビーガンスイーツは物足りなさを補うために、砂糖を多めに入れる傾向あるから、仕方ないですけどね。スイーツはやはり自作が一番。
全体的に、ビーガンのプロ資格を持ったシェフのメニューではない、オーガニックカフェの女性オーナーが作ってるお家ごはん、って感じ。懐石風とは到底いえないから、高級系じゃなくて、ホームスタイルコンセプトにしたほうがいいと思う。コロナでデリバリー需要も狙うだろうから、そっちかな。だから子供用サイズもあるのかもしれないです。
でもまだオープンまもなくて、仕入れやシェフも試行錯誤中だろうから、様子見します。テストオープンって感じだから、判定は早いかな。次はどんぶりを食べてみよう。
15ドル出すなら、ビーガン弁当でしかも全部オーガニック、
TAMA ORGANICSのお弁当が、今の私の一押しです。
塗り物っぽいプラスチックのお弁当容器に盛り付けてるから、高級感あるのを差し引いても、レベル高い。メインも凝ってるし、ごはんがもちもち玄米。サラダ、和えもの、煮物、焼き物と調理法もバラエティに富んでる。自分で作れない、作るのが面倒な凝ったものが多いので、わざわざ15ドル出して、食べに行きます。
TAMAのシェフも女性ですが、ビーガンとオーガニックをめっちゃ愛してる自分自身がビーガン。だから、メニューも創作力が高い。
ハーケンコーヒーの女性シェフはミートイーターでビーガンじゃないらしい。だから、それを逆に利用して、ミートイーターにも受けるような、創作ビーガンやベジタリアン懐石を作ってくれるよう、期待しています。