実録 25年ぶりの再会/インタビュー編
2022年2月某日、私が新卒から約10年勤務していた時の役員とお会いし、お話しを伺う機会がありました。その当時の役員とは25年ぶりくらいの再会です。20代のころ社会人として、マネジャーとして厳しく育てて頂いた役員との会話をご紹介します。(名前は伏せます)
私:
副社長・・・いや、〇〇様・・・何てお呼びしたらよいですか。私にはさん付けなんてできませんよ!
A社長:
小田さん、元気か?25年ぶりにもなるんだな。「さん」でいいよ。
私:
いやいや、私こそ当時さん付けでなんて言われたことありませんし笑、くすぐったいです。昔のように小田と呼んで下さい。ご自身でコンサルティング会社の代表も務められているので、私は社長と呼ばせて頂きますね!
A社長:
ところでその手の怪我はどうしたんだい?かなり痛々しいな。
私:
はい、実は事務所に出社したら水が入ったポットが倒れていまして、ちょうど社判やゴム印、棚の下のものが濡れてはいけないと思い、急いで片づけていたら、コンセントにも水がかかっていたようで、感電しちゃいました笑。事務所では「ドジ!」と・・。
A社長:
「ヒヤリハット」を知っているよな。怪我には300件のヒヤリ・ハットとする、もしくはそうなるであろう環境があり、それが1件の重大な事故につながるのだよ。前からそのポットが倒れる・倒れたらどうなるということは想像できなかったかい。
私:
ヒヤリハット、確かにそうですね。昨年、都内で割と大きな地震があった時に同じように水が入ったポットが倒れて同じく社判やゴム印、書類が水浸しになりました。ただその時は「まぁ地震だからこういうこともあるか」という感じで、また地震がないといいなと思うくらいでした。限られたスペースですから工夫して置いたつもりではありましたが・・・
A社長:
そう、それが「ヒヤリハット」で怪我につながる要因。いいか小田、職場の怪我のほとんどは、「人」が悪いわけではなく「環境」なんだ。そうならない環境をつくることが大事なんだな。
特に小田の性格からして、怪我をしたことで自分を責めていないか?
私:
えっ、え~・・・なぜ、そんなことを聞きます?
はい、こんな事で怪我をするのはやはり人から見ると「ドジ」なのかと。周りにも余計な手間をかけさせてしまったと。しかも〇〇社長に昔「根は我にあり」と教わりましたよね。当時20代の生意気なマネジャーでしたから、あまり腹落ちしてませんでしたが・・・。40才を過ぎてその意味が染みてきました。なのでまずは全て「自分の責任」を受け止めるようにしています。
A社長:
小田は本当にそういうところ昔から損しがちだな。ちっとも変ってないんだな~笑。「根は我にあり」と言った意味はな、自分ひとりが考えることではなくトラブルや困難に遭遇したときに「お互いがまずは自分を見つめなおす」ということなんだよ。自分だけに責任がある事でなく「お互い」が自分を見つめなおすことなんだよ。
私:
そうなんですね・・・あの時そう言ってくださいよ~!当時、朝から深夜まで働いて、月に3日くらいの公休しかなく、あんなに仕事をしていたのに何で自分が悪いんだと、理解するのに苦労しましたよ。でも、25年もたってその本当の意味を知れたの嬉しいです。
悩んでいる人・弱い人・辛い思いをしている人の気持ちを理解しようとすること
A社長:
ところで小田はなぜコンサルティングを始めようと思ったんだい。
私:
はい、約23年人材サービス業界で働いてきました。単なる人材派遣業でなく、おかげ様で色々なサービスや事業に携わることができたと思っています。そのなかでも、人材の定着やいわゆるリテンションマネジメントについてもっと役に立てないかと思ってました。そんなときにこのV&F国際人事の代表と出会うことがありまして、この代表となら実現できるという確信をもてたことも大きかったですかね。
A社長:
そうか、良い代表と出会てよかったな!
でも小田にはもっと人材コンサルティング業に合っていることがある。せっかくブログのネタにするなら名誉の為に言ってあげるよ笑。それは小田が、悩んでいる人・弱い人・辛い思いをしている人の気持ちを理解しようとする姿勢とその気持ちを受け止めることができる人間だから、良いコンサルタントになれると思う。私にも何人もコンサルタントになりたいと言ってきた人がいるが、どんなに頭がよくて勉強ができても、仕事ができてもダメ。人の弱さやダメなところをわかろうとしない人がコンサルティングなんてしてはいけないと私は思っているから何人も断ったよ。
「どちらも正しい」という発想
それともう一つ
これからも色々な話を聞いたり、提案や判断をすることが増えると思う。その時に「どちらが正しい・間違っている」という考えを一旦捨ててみて「どちらも正しい」という発想も重要なんだな。人間つい「自分が正しくて相手が間違っている」と思いがち。相手にも理由があり、その理由をちゃんと聞いてみる・話し合ってみること。そこからお互い向き合って話してみると、相手の気持ちがわかるから「それも正しい」と相手の気持ちを汲んであげることができる。そんな人材コンサルタントを目指してほしいな。
私:
余り持ち上げないでください、それも当時〇〇社長から教わったことです。
確かに最近、意見が衝突したときに「両方正しい」と思える余裕がなくなった気がします。お互いがその発想を意識しながら話し合っていったら良い環境ができますね!
私:
「でも両方正しいは、考え方を変えると「両方誤っている」ともとれますが・・。
A社長
そう、だからこそ自身で「根は我にあり」と考えることが大事にならないか?
私:
あっ・・・
続く・・・
今回特に
「どんなに頭がよくて勉強ができても、仕事ができてもダメ。人の弱さやダメなところをわかろうとしない人がコンサルティングなんてしてはいけないと私は思っている」
「どちらが正しい・間違っている」という考えを一旦捨ててみて「どちらも正しい」という発想も重要。そして両方誤っているかもしれないと我に返ること。
この2つの言葉が非常に印象深く残っています。
皆さんはどう思われますか?
今回、私からお会いしたいと色々な手段で連絡を試みて、やっとお会いする事ができました。話しは尽きなかったのですが、一度に書くと長くなりますのでまた少しずつお披露目したいと思います。
ぜひ皆様と意見・情報交換やつながりを持てれば嬉しいです。ご質問やお問い合わせ、ご意見も気軽に連絡ください。