第1章「人生の転機になったいくつかの話」#4そして今、私はそんなことを考えながら、でもって言いながら人生の山を登る
「自分が自信をつけると、必ずそれを潰される時期が来る。
それを誇示しようとするならば、それはちっぽけなプライドなのかもしれない。
しかしながら、そこで潰されて、ちっぽけなプライドで見栄を張るのではなく、
肝心なのはその先、でも、無理だしいいや。で終わってはもったいない。」
2019年6月
ニュージーランド・ウェリントン
ワーキングホリデー3カ国目
私は一週間で仕事を辞めた。
一週間でも、本当に素敵な職場環境だった。
エッセイを書き溜め始めた日に辞めた職場。ホテルのハウスキーピング。(はじめにに記載しています。)
全員に感謝を伝えたかったが、一番伝えたい人に言いそびれた。サモア人のおばちゃん。私の指導係。自分の休憩時間を割いてでも、丁寧に仕事を教えてくれた。
短い時間だけど、ありがとうと言いたい。でも、職場はホテルで、中に入るためのすべはないし、いつ外にでてくるかもわからない。
ギフトを渡したい、でも、いなかったら意味がない。。。
そんな話をホステルで同室のニュージーランド人に話していた。彼女は60代前後のキャリアウーマンだ。ホステルでそのような人に出会うのは珍しい。
ホステルのドミトリー(共同部屋)で出会った彼女は言った。
「あなた気づいてる?会話の中にいつも”でも”が入ってるわよ。
You always put [but] when you use a conjunction.」
はっ。とした。
日本語の口癖もそうだからだ。
英語に慣れてきたと思ったら、私は日本語と同じように、日本にいる時と同じように、ネガティブ口調になっていた。
彼女は言った。
"でも"、は会話を止める。未来を止める。その先のしたいことを阻止してしまう。
でも、使ってしまいがち←
・感謝を伝えたい、でも、直接伝えることができるかどうかわからない(だから、行かない)
・感謝を伝えたいから、直接行ってみて、ダメだったらその時。(行く確定)
たかが言葉だと思ってしまえばきっとそれまで、
ずっと考えなくてもいい、たまに立ち止まって自分の言葉に耳を傾けてみる。
ダンスしたい、でも、もうアラサーだし
挑戦してみたい!、でも、もう遅いかも
告白したい!でも、私なんか
↓
ダンスしたい、だから、授業を予約してとりあえず行ってみる
挑戦してみたいから、いますぐに航空券のチケットを取る
告白したいから、自信はなくとも当たって砕けてみる
できなくてもいい。やらない後悔よりやる後悔。
最近、自分の言葉を強制終了していませんか。
そして、私はとりあえず職場まで行ってみることにした。
彼女に直接会うことはできなかったが、手紙とギフトをことづけることができた。
お願いしたおばちゃんにも、Enjoy your life!と背中を押してもらった。
行かなければわからなかったことがあった。
小さな喜びを噛み締めて、次の出発点に立つ
教えてくださってありがとうございました。
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