第2章 「私を成長させたいくつかの話」#18そして今、私はそんなことを考えながら、ボッコボコにされる
「悲しい出来事を乗り越え次のステップに変える、
それがきっと人生の時短であり、良いことを引き寄せる、という持論。」
2019年7月
ニュージーランド ・オークランド
ウェリントンからオークランドに移動して早一ヶ月。
結論から言うと、仕事探しはボッコボコ。
どうしても、どうしても宿泊施設(ホステル)の受付がしたくて、粘っていた。
いつもはあまりしなかったけれど、中心地のホステルにしらみつぶしにレジュメ(履歴書)を落とした。
20件以上。
でも、返信は一件も来なかった。
お金にも余裕がない。
とりあえず、短時間でも雇ってもらえるカフェで働きながらホステルを泊まり歩いていた。
そんな中、一件のホステルマネージャーから返信があった。
「まだ、仕事探してる?」
やっと巡ってきたと思った。
「探してます!」
「それなら、とりあえずうちのホステルに泊まって、そこで話そう!」
「え・・・すぐには移動できないので、面接を先にしてもらってもいいですか?」
「あーちょっと先でも大丈夫!とりあえずうちに移動して来なよ!」
少しの疑問をもちつつも、とりあえず3日間ほど宿泊することにした。
「予約しました!当日宜しくお願いします!」
・・・・・返信なし。
一週間後、移動してホステルの受付に行った。
「あ、予約してましたばんです。エクスチェンジのお仕事の件で・・・」
「あ、マネージャーこの2日間おやすみなので、次の出勤の時に話してもらってもいいかな?あ、洗濯働き始めるなら無料になるけど今するの?」
「あ、わかりました!・・・洗濯は今します!笑」
・・・・マネージャーいないんだ。
メールしてみるといいよ、と言われたのですぐしてみた、が、返信はこない。
チェックアウトの日がマネージャーの出勤日だったので、とりあえずもう3日伸ばすことにした。
バックパッカーからして、この宿は普通よりお高めだ。
マネージャーが出勤していたので、明るく声をかけた。
「ハーイ!メールしたばんです。お仕事の件で、直接お話しするということだったので(の途中ぐらいで遮られる)・・・・」
「あーもう仕事の空きがないのー先週埋まっちゃった、次も空く予定だけど、あなたもバックパッカーなら日程見えないのわかるよね?そういうことだから」
会話30秒。
せめて、せめて、
「ごめんね」
が聞きたかった。
正直、怪しい船に飛び乗ったのは自分だから、その人のせいばかりではない、人のせいにするのは間違っている。
しかしながら、久しぶりに人に・・・きっとこれは騙された。
ものすごく悲しかった。怒りより悲しみだった。
閑散期の客寄せ。それが答え。
さすがに泣いた。
ある人からすれば、たいしたことがないかもしれない。でも、めったにそういう人に会わないと、免疫がない。つらい。
さらに追い討ちをかけたのは、ちゃんと目を見てくれなかったこと。
断る気100パーセントの受けこたえ。
そして、その数日後別のホステルに移動し、仕事を探していると求人サイトにそのホステルの求人が。
これが現実。
たまにはこんな世の中にぶち当たることがある。
でも、それを引きずって、立ち止まるのはそれこそ時間の無駄である。
これも経験。何事も経験。
友達に鬼電。それで解決。(それは迷惑。でも必要。)
嫌な人に出会っても、自分の周りに良い人がいれば、浄化してもらえる。前を向ける。
こういう時の友達、助けあえる、感謝しあえる。
人生山あり谷ありを実感する出来事。
そして、やっぱり山を越えた後には良いことがありました。
次はきっと素敵な出会いがあります。
切り替えなくていい、その経験、踏み台にして上に登ろう。
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